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破滅に進む米国? 希望は残されている

9/17(火) 8:27配信

The Guardian

【執筆:Robert Reich】
 賃金停滞、過去最悪に近い格差、気候変動、核兵器の増強、攻撃用武器、大量殺りく、貿易戦争、オピオイド乱用による死、ロシアの米選挙介入、米国境でおりに入れられた子ども、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスにいること――これらの状況に対し、少なくとも時々、破滅が差し迫っていると感じなければ、人間ではない。

 だが、覚えておいてほしい。今どんなに悪い状況にみえても、絶望を感じることがあっても、米国という偉大な国の強さはわれわれの回復力にあるということを。われわれは立ち直る。必ず、再び。

 納得できないだろうか?

 私が大学を卒業した1968年に戻ってみよう。この年、マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺され、ロバート・F・ケネディ元司法長官も暗殺された。

 何万もの若い米国人が、勝ち目もない不当な戦争をベトナムで戦うように命じられた。最終的に米国人5万8000人と、ベトナム人300万人以上の命が奪われた。

 米国は深く分断された。そして11月にはリチャード・ニクソン氏が大統領に選ばれた。私は、この国は二度と復活しないだろうと思ったことを覚えている。だが、われわれはどうにかして立ち直った。

 その後、米国は環境保護法を制定し、同性婚を実現し、大統領に黒人男性を選び、医療保険制度改革法も成立させた。

 今でも、それほど厳しい状況ではないように思える時もある。2018年、議員に選ばれた女性、有色人種、性的少数者(LGBTQ)の数は過去最高となり、この中には初のムスリム(イスラム教徒)女性も含まれていた。また、18の州が最低賃金を引き上げた。

 米国の歴史が描く弧は、まぎれもないパターンを示している――特権階級や権力者がわれわれを後退させようと共謀するたびに、われわれは団結し前に進み始める。

 転換期は、時にはバブル崩壊のような経済ショックの形をとることもある。時には平均的米国人の失望が行動へとつながることもある。

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最終更新:9/17(火) 8:27
The Guardian

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