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《ブラジル》日伯で文協支援5万3千レ=第5回「さぁ~始めよう」=出演者もお金払って舞台に

9/17(火) 5:44配信

ニッケイ新聞

 日本の歌手中平マリコさんが呼びかけた芸能イベント「第5回さぁ~始めよう みんなで手を取り手を結び、文協文化ホールを完成させよう」が1日午後、サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会大講堂で開催された。約150人が出演、800人が来場し、会場は終日盛り上がりを見せた。文協ビル地下の文化ホール改修資金援助のため開催されており、今回5万2501レアルが集まった。

 出演者も来場者と同じく入場料30レを支払い、イベント運営を務めたBKCグループも破格の料金で協力。文協青年部もサポートに回った。中平さんが日本で約1万5千レを募り、ブラジルでの寄付、同イベントの入場料を合わせ、イベントのパンフレット製作など経費5775レを差し引き、4万6726レが文協に寄付された。
 芸能プログラムは各団体同じ出演時間で、最初は前の団体と、終わりは次の団体と共演して入れ替わっていく演出。中平さんの「人は一人では生きていけない。互いの素晴らしいところを引き出してほしい」との思いが込められている。
 出演者一同で中平さん作詞作曲『さぁ~始めよう』を合唱して開演。中平さんはデビュー曲『だから雨が好き』で登場すると、客席も手拍子で応じ、『手渡された110年…未来へ』など5曲を披露。惜しみない拍手が送られた。
 ミリアン大刀(おおたち)コーラスは童謡や『涙そうそう』を奏で、ブラジル健康体操協会はメンバーが客席も囲んで踊りを見せ、観客を大いに楽しませた。
 玉城流扇寿会斉藤悟琉舞道場は、若い女性に目がない老父「アブジャーマ」のこっけいな動きが会場の笑いを誘った。斉藤悟代表も優雅な舞いを披露し、花を添えた。
 花柳流金龍会は優美な日本舞踊を見せ、在伯島根県人会は「安来節」に乗せ、捕まえては逃げられ、表情豊かに一喜一憂する「どじょうすくい」の滑稽な踊りに客席はどっと沸いた。
 西村武さんは亡母への思いを歌った『かあちゃん』、定番の『乾杯』を熱唱。桜吹雪和太鼓の迫力ある演奏や、リンス本願寺アソカ学園生徒の演舞に、会場の歓声がやむことはなかった。
 最後は『イペ音頭』で、野口泰在サンパウロ総領事や出演者一同も登壇、会場は一体となって楽しんだ。中平さんは「私の心は日系人。日系社会の皆さんが大好きです」と感涙を見せた。呉屋春美文協前会長は「がんばるマリコさんを見て、私たちも何かしなければと行動するようになった」と謝辞を述べた。西尾ロベルト義弘副会長も「文協に協力しようという皆の気持ち、文協が日系社会の居場所だと思う機会を作ってくれた」と感動の思いをしみじみ語った。
 島根県人会で銭太鼓を披露した國武ビニシウス晴男さん(20、三世)は「二、三世と日本文化を結ぶ良い機会となり、文化ホールだけでなく日本文化の普及にも役立っている」と充実した表情。来場した水上真由美さん(89、二世)は「日本にも日系社会を思ってくれる人がいると感じられて嬉しい」と笑顔を浮かべた。
 呉屋前会長、上辻照子さんと友人らも前日から関係者約400人分の昼食を用意。開演前に関係者らはにぎやかに昼食をとり士気を高め合った。

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最終更新:9/17(火) 5:44
ニッケイ新聞

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