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「貯金と誤認」苦情相次ぐ ゆうちょ銀投信の不適切販売 以前から現場も問題視

9/17(火) 9:58配信

西日本新聞

 ゆうちょ銀行が70歳以上の高齢者に販売した投資信託を巡って13日、約1万9500件に上る不適切な販売が明らかになった。複数の関係者によると、現場では貯金と誤認させたり、営業実績を稼ぐため解約と購入を繰り返させたりする営業が相次ぎ、以前から社内で問題視されていたという。

 「今後、投資信託を勧める際は家族に声を掛けてほしい」。東京都の男性によると、70代の父親は約1年前、神奈川県内の郵便局で投資信託を勧められ、内容を理解しないまま購入。「父は年金生活者で必要ない」と解約した上、こうくぎを刺したという。

 しかし後日、父親は同じ郵便局で再び投資信託を購入させられていた。200万円ほどあった預金はほとんどなくなっており、男性は「解約したが損失が出た。納得できない」と憤る。

内部資料には苦情が多数記載

 「自宅に長時間居座られ、150万円分の商品を無理やり購入させられた」(72歳男性)

 「貯金よりもうかると言われたが、マイナス41万円になった。信じていたのにだまされた」(73歳男性)

 西日本新聞が入手したゆうちょ銀と日本郵便の内部資料には、投資信託を購入した顧客からの苦情が多数記載されていた。

「元本保証されると誤認させる営業が平然と行われていた」

 元局員は「元本保証されると誤認させる営業が平然と行われていた」と証言。内部の勉強会では「投資信託は貯金商品と使い勝手が一緒」と書かれた文書が配られ、上司からは郵便局の信用を使って販売するよう指導されたという。

 不適切な販売の背景に、過大な販売ノルマがあるとの指摘もある。ゆうちょ銀の行員によると、自身の月のノルマは約6千万円で、年間に換算すると7億円ほど。「まともな営業ではノルマが達成できず、危ない営業話法が広がっていった」と明かす。一部では顧客に不利益となる乗り換え契約や、親族名義で自腹購入を繰り返し、実績を稼ぐ悪質なケースもあるという。

 かんぽ生命保険による大規模な不正販売に続き、新たに発覚した不祥事。別の行員は「投資信託も、かんぽ生命の不正販売と同じ問題を抱えている。徹底した調査をしない限り、顧客からの信頼は回復しない」と切実に訴える。 (宮崎拓朗)

西日本新聞社

最終更新:9/17(火) 9:58
西日本新聞

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