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海外高度スキル人材の獲得で最も成功している国スイス、その魅力の源泉とは

9/17(火) 17:00配信

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生まれた国を離れ海外に移住する「国際移住者」の数は年々増加している。国連のレポートによると、世界の国際移住者数は2000年に1億7300万人だったが、2010年に2億2000万人、2017年に2億5800万人に達した。

国際移住の理由はさまざまあるが、近年顕著になっているのが高度スキル人材による海外就職の増加だ。

技術立国、スマート国家、電子国家などを目指す国が増え、それにともない関連産業における高度スキル人材需要が急速に高まっている。一方、高度スキル人材は分野ごとの偏りや絶対数の不足があり、人材獲得に成功しているといわれる国々でも依然として人材不足は解消されていない状況にある。このため「国家間の人材獲得競争」は年々激化しているといわれている。

海外人材の受け入れに関して日本でも議論が活発化しているが、海外の高度スキル人材の獲得では他国の後塵を拝している状況といえるだろう。

どのような国に高度スキル人材が流入しているのか。またそれはなぜなのか。その理由を探ってみたい。

国民に占めるイノベーター比率がもっとも高い国スイス

高度スキル人材の国際移住に関して、米国のエンジニアリング会社KDM Engineeringがまとめたレポートに興味深いデータが示されている。

同レポートは、国連のデータとINSEADの「グローバル人材競争指数(GTCI)」を基に、海外高度スキル人材の獲得に成功している国をランク付けしている。「Enable」「Attract」「Grow」「Retain」、これら4つの要素から総合順位を算出している。

「Enable」は海外高度スキル人材の受け入れなどに関する法規制や(労働)市場の状況を、「Attract」は国や企業が高度スキル人材にとってどれほど魅力的か、「Grow」は高品質な教育やトレーニングを提供できているか、「Retain」は対象国における生活の質を、それぞれ評価している。

総合1位となったのはスイス。生活の質への評価が高くRetainで1位を獲得。また、高度スキル人材を受け入れる法規制や労働市場も評価されEnableは2位となっている。AttractとGrowはそれぞれ5位。国際移住者は240万人以上。移住者の出身国でもっとも多いのはドイツ。次いで、フランス、オーストリア、英国、米国となった。

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最終更新:9/17(火) 17:00
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