ここから本文です

【ABC特集】日本の女子大生も逮捕…希少動物の「密輸」摘発急増! タイの「カワウソ」密猟現場に取材班が直撃(後編)

9/17(火) 11:30配信

ABCテレビ

 ペットとして希少動物が人気を集める中、日本でブームを巻き起こしている、コツメカワウソ。しかし、その裏で横行する「密輸」。輸送の途中で死んでしまうカワウソも。ABCテレビ「キャスト」取材班はその実態を探るべく、タイへ飛んだ。そこで目にしたのは違法飼育の摘発。さらに取材班は、密猟者の直撃に成功。タイで今、何が起きているのか。

水際で密輸を食い止める獣医の悲痛な思い

 タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港。年間6000万人以上が利用するタイの玄関口は、時として、密輸事件の舞台となることも…。

「これは、スカンジナビア半島から密輸された鹿の角です」

空港検疫所で働く、獣医のナッタカーン・クルッパンさん。動植物の密輸がないか、常に目を光らせている。向かったのは、中国からの荷物が到着するエリア。違法な持ち込みが、横行しているという。
探知犬がある荷物に反応した。禁止されている品物が、入っている可能性がある。持ち主は、ふてぶてしい表情を浮かべる、中国人の男性。荷物を開けてみると…。詰め込まれていたのは、持ち込みが禁止されている、肉まんだった。

しかし時には、違法な薬物、さらには動物たちが持ち込まれるケースも多発している。獣医であるナッタカーンさんは、横行する動物の密輸に、悲痛な思いを明かした。

「気圧も平地とは違いますし、上空の空気は冷たく、温度管理もされていないでしょう。そんな状況での密輸は虐待に等しいのです。動物を買いたいと思っている人がいるので、密輸をする人がいるのです。密輸された動物を買うのは絶対にやめてほしいです」(検疫所獣医 ナッタカーン・クルッパンさん)

日本人による密輸事件も

 しかし、その思いとは裏腹に、日本人による密輸事件も起きている。おととし10月、観光でタイを訪れた女子大生(当時21歳)が、カワウソ10匹をスーツケースに隠し、密輸しようとしたとしてタイ警察に逮捕された。
このほかにも、日本人によるカワウソの密輸は、後を絶たない。タイで逮捕された日本人の法律相談を受ける金丸昌弘さん。安易な気持ちで、密輸という犯罪に手を染めてしまうケースがあると指摘する。

「動物をたくさん売っている市場がありまして、観光客が興味を持っているものがありましたら、店にいる闇のバイヤーのようなものが声をかけてきます。『動物を日本に運べるよ』と。そこで安易に『日本に持って帰れるのなら』と買って。空港を通れるものだと思って何も知らず、そのまま荷物検査に出してしまうという感じですね」(金丸昌弘さん)

1/5ページ

最終更新:9/17(火) 11:30
ABCテレビ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事