ここから本文です

「偏差値」ってそもそも何?マイナスイメージがあるのはなぜ?[高校受験]

9/17(火) 11:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

模擬試験などで合格可能性のめやすとして使われる「偏差値」。よく聞く言葉ですが、そもそもどんな数値なのか、知っているかたは少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、偏差値とは何か、進路選択にどのように役立てるべきかについてお話しします。

統計学上の用語「偏差値」

「偏差値」は、もともと統計学の用語です。高校の合格可能性をはかる、いわゆる「学力偏差値」の利用は、1965年ごろから広まりました。
偏差値の便利な点は、「母集団の中での位置を示せる」ことです。

たとえば、Aさんが「平均点64点のテストで72点取った」場合。なんとなく、平均点より高いのだからクラス内でも上位の成績だろう、という印象を受けると思います。
しかし、これはクラス内の点数がどう分布しているかで大きく変わってきます。

たとえば10人のクラスで、ほかの人の点数が5点、5点、10点、82点、88点、90点、90点、98点、100点だった場合、Aさんは10人中7位。
また、ほかの人の点数が50点、50点、55点、60点、61点、62点、64点、68点、98点だった場合、Aさんは2位となります。
このように、平均点より上か下かだけでは、全体の中での位置はつかめません。

偏差値(学力偏差値)は、平均点を50、標準偏差を10となるようにデータを変換し、集団内でそのデータがどの位置を示すかを表したものです。標準偏差とはデータのばらつきの大きさを示す数値で、上の例なら大きく、下の例なら小さくなります。

偏差値=

(得点-平均点)
ーーーーーーーー ×10+50
  標準偏差

母集団が平均点を頂点とする左右対称の山形を描くような「正規分布」であると仮定した場合、偏差値によって、自分が全体の上位何パーセント以内に含まれるかを知ることができます。模擬試験の合格可能性判定は、この性質を利用しています。

なお、データは数が多いほど「正規分布」に近づく傾向があります。偏差値は母集団が正規分布である仮定のもとに出すものですから、受験者数が少ない学校の偏差値はあまりあてになりません。
また、母集団全体の成績によって偏差値は変わってきます。同一人が受けても、成績上位の生徒が多く受ける模試の場合、偏差値は低めに出ますし、成績下位の生徒が多ければ高めに出ます。

1/2ページ

最終更新:9/17(火) 11:20
ベネッセ 教育情報サイト

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事