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作品よりも泣ける?漫画家たちの”残酷物語”とアプリ時代の希望

9/17(火) 21:03配信

AbemaTIMES

 “働き方改革“が叫ばれる時代にあって、1日19時間労働に3時間睡眠という人もいる職業、それが漫画家だ。街の人たちも「毎週毎週描いて大変な仕事なのではないか」「休みがないイメージ。プライベートがないのではないか」「売れないとお金が入ってこないので、生活はキツイのではないか」といったイメージを抱いているようだ。

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 漫画家歴36年のベテラン、のんた丸孝氏は、忙しかった時期のことについて「4時間は寝ていたかな。休みはもう半年ない。家出を考える。そして本当に家出した。2~3日で帰ってきたが。やっぱやらなくちゃな、という“刷り込み“があるので。クリスマスの前の締め切りに爆発した。肛門(痔)が。痛くて歩けない」と振り返る。通院すると“即手術“という重症だったが、薬を処方してもらい、執念で漫画を描ききったという。「座れもしない。立膝をついて漫画を描いた」。

■「寝られない人は売れるが、寝ている人は売れない」

 漫画家のスケジュール例を見てみると、作業時間のほとんどを作画が占めており、睡眠不足や栄養不足、職業病で様々なものが慢性化してしまうという。

 漫画家歴23年のピョコタン氏は、ピョコタン氏は「編集者との相性もあるが、忙しい時はやはり“追い込み“があるので、ストレスがかなりくる。寝ている時でも安心して寝られない。夢の中でも漫画を描いているという経験もある」と話す一方、「このスケジュールの例は週刊で連載を持っているトップの方たちのもので、僕のように“底辺漫画家“を23年もやっていると、かなり寝ているし、ストレスフリーで生きさせていただいている。だからこそ漫画では上がれないという葛藤がある。寝られない人は売れるが、寝ている人は売れない。これは間違いない」と自嘲気味に話す。

 小学館新人コミック大賞入選の漫画家歴4年のカトウタカヒロ氏は「僕もここまで過酷ではないが、10時くらいに起きて作業を始め、長い時は0時も回って午前4時くらいまで作業という経験はある。今はデジタルの環境でやっているので、効率は上がって多少は楽にはなっている。名前が知られている方の中には、iPadだけで全ての仕事を完結させる人もいる。お店などで飲んでいたりして、いきなり仕事を始めるみたいな人もいたりする。描き方も変わるし、それで活躍できたらめちゃめちゃコスパは良くなる」と明かした。

 それでも「僕が連載1本目だというのもあるが、ある意味で繰り返しなので疲れはある。しかし、大変といえば大変かもしれないが、なくなったらなくなったで、またリズムが変わると思う。座りっぱなしだと首をやってしまったりする人も結構いる。今の連載が終わっても、僕は新しい漫画の連載の企画のためにプロットを書いたり、ネームを描いたりして、それを編集部に通してもらうと思う。本当にがっつり休む人もいるが、僕はめちゃくちゃ不安で、その脅迫観念はかなり強い。新人の頃に戻ったつもりでやるしかない」。

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最終更新:9/17(火) 21:03
AbemaTIMES

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