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画家・呉春、改名など人生の転機となった大阪府池田市で展覧会

9/17(火) 6:00配信

Lmaga.jp

江戸時代後期に四条派の祖として活躍した画家、呉春(1752~1811)。大阪府池田市とゆかりのある呉春の展覧会が、「逸翁美術館」(池田市栄本町)でおこなわれている。

【写真】『栗柿図』呉春筆

彼は京都出身だが、人生の一時期を池田市で過ごし、その体験が後の画業にも大きな影響を与えている。市制80周年を記念した展覧会では「画家『呉春』池田で復活(リボーン)!」と題し、呉春と地元の関係を強くアピールする。

呉春は京都で金座の役人を代々継ぐ松村家に生まれ、与謝蕪村に師事して俳諧や作画で才能を発揮した。ところがある年に妻と父を相次いで亡くし、傷心を癒すために蕪村の勧めで現在の池田市に移り住んだ。地元の人に受け入れられた彼は、「呉服の里」と呼ばれた池田で新春を過ごすことを喜び、「呉春」に改名。その後京都に戻った彼は円山応挙と親交を結び、四条派の画家たちに慕われて多くの名作を生み出した。

本展では『寒山落日図』、『蕉葉雷神図』(円山応挙との合作)、重要文化財『白梅図屏風』など90点を、一部展示替えをして前後期で紹介する。池田の地で復活を遂げ、その後豊かな画業を展開した呉春。彼の人生の中でも特別な時間を過ごした土地で作品を見られるのは、美術ファンにとっても感慨深い。期間は12月8日まで、料金は一般700円。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:9/17(火) 6:00
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