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「ジョン万次郎」の懐かしいお土産を探して… 高知に受け継がれる「魂」と優しさに泣いた旅

9/23(月) 7:00配信

withnews

 80~90年代に日本中の観光地で売られていた雑貨みやげ「ファンシー絵みやげ」を集める山下メロさん。時代の流れとともに消えていった「文化遺産」を、保護するために全国を飛び回っています。歴史上の偉人もモチーフになりやすい「ファンシー絵みやげ」。高知県は坂本龍馬が独占地帯です。同じ幕末に活躍した「ジョン万次郎」モチーフを探して旅に出ると、彼の思いを受け継ごうとする、地元の人たちの愛に触れることになりました。

【画像】「ニッポンTADAIMA!」 ファンシーに表現された「ジョン万次郎」のお土産はこちら

「ファンシー絵みやげ」とは?

 「ファンシー絵みやげ」とは、1980年代から1990年代かけて日本中の観光地で売られていた子ども向け雑貨みやげの総称で、ローマ字日本語、二頭身デフォルメのイラストが特徴です。写真を見れば、実家や親戚の家にあったこのお土産にピンと来る人も多いのではないでしょうか。

 バブル時代をピークに、バブル崩壊とともに段々と姿を消し、今では探してもなかなか見つからない絶滅危惧種となっています。

 私は、その生存個体を保護するための「保護活動」を全国で行っているのです。

 この日、私は高知県にいました。四万十川で土産店を調査した後、足摺岬(あしずりみさき)に向かう予定でした。それは、ある歴史上の人物の「ファンシー絵みやげ」を見つけるためです。

ジョン万次郎と大河ドラマ

 高知県は東西に横長の県です。高知県の偉人と言えば坂本龍馬がとにかく有名ですので、町のあちこちで坂本龍馬の文字やイラストを見かけます。それは恐らく80~90年代も同じ。当時売られていたファンシー絵みやげのモチーフとなるのも、高知は坂本龍馬ばかりです。

 しかし、実は高知でも西のほうへ行くと、坂本龍馬よりもジョン万次郎を推しているようです。「ジョン万次郎をNHKの大河ドラマに!」といった看板などがあちこちにあります。

 のちに「ジョン万次郎」の名で親しまれる中浜万次郎は、現在の高知県土佐清水市に生まれました。14歳のとき漁業中に遭難し、伊豆諸島の無人島に漂着しました。そこで半年ほど生き延びた末、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救出されます。鎖国している日本に近づける状況ではなく、捕鯨船のホイットフィールド船長に気に入られ、アメリカに渡って養子となりました。

 捕鯨航海中、船の名前から乗組員に「ジョンマン」と呼ばれ、これが後世に「ジョン万次郎」と呼ばれる元となります。アメリカ本土で高度な教育を受け、その後しばらく捕鯨船に乗ったあと、ゴールドラッシュの中で金の採掘をし、その資金を元に日本に戻りました。

 開国を迫られる幕末の日本で、海外移住経験とそこで学んだ技術、そして英語能力などを生かして活躍したジョン万次郎の生涯はまさに波乱万丈です。何度もドラマ化されている戦国時代の武将や、メジャーな幕末の志士と比べると少し知名度が劣りますが、脚光を浴びるべき人物なのです。

 そんなジョン万次郎のファンシー絵みやげもきっとあるはずだと思い、彼の生まれたエリアの観光地・足摺岬を目指しました。

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最終更新:9/23(月) 13:12
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