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衛星写真でテスラを“分析”する「センシングファイナンス」は金融を救うか

9/18(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「センシングファイナンス」という、まだ聞き慣れない言葉がある。センシングデータ(さまざまなセンサーを利用して量や音・光・温度などを計測したデータ)をいかした金融サービスを意味する造語だ。まだ身近に感じていないかもしれないが、センシングファイナンスは、実は身近な存在になってきている。

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フィンテックに関するイベント「FIN/SUM」(日本経済新聞主催)の中のセミナー「センシングファイナンス~データの世紀の新金融サービス」が9月4日、東京都内で開かれた。

センシングファイナンスという言葉を生み出したNTTデータ金融事業推進部デジタル戦略推進部山本英生部長によると「金融機関が今まで利用してこなかったデータを取り込むことで、従来からの金融商品あるいはサービスを高度化していくなど全般を指す」とこの言葉を定義している。

センシングデータ+ファイナンス=センシングファイナンス

さらに定義の中には、二つの系統があるとする。

「一つは、今まであったけど使ってこなかったデータ。スマートメーターや衛星写真など(データとして)実在していたものの、金融商品に使われてなかったデータ」

「もう一つは、今までデータとして存在しなかったものを、あえてそのデータを取りに行く。IoT(インターネット・オブ・シングス)と言われるもの」

この2点を含めて、センシングファイナンスと定義している。

銀行の従来のビジネスモデルは、技術の発達によって昔ほど盤石ではなくなってきている。これまで銀行が担ってきていた資金仲介機能は、クラウドファンディング、トークンエコノミーなどでも可能になった。異業種参入もあり、市場競争は激化し、銀行が「稼ぎ」にしてきた領域も浸食されている。

いかに金融としての付加価値をつけるか。そこで顧客のためにより役立つように、稼ぐために、データをいかしたセンシングファイナンスという考え方が生まれていった。これらを用いて預金や資金調達などを強化し、銀行の得意とする「与信能力」を高めていこうとしているという。

「例えば、(銀行は)今までの様な財務分析ではなく、(融資先の会社の)生産設備の稼働状況であったり、設備の耐用年数を見ていきます」(山本部長)

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最終更新:9/19(木) 0:01
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