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日本ハム・清宮&斎藤佑 それぞれの正念場

9/18(水) 11:01配信

東スポWeb

【赤坂英一 赤ペン!!】久しぶりに大声援の中で打席に立った“怪物”清宮を見た。先週11日、東京ドームでの日本ハム―楽天戦、1―1の同点で迎えた8回二死満塁で打者は清宮。「スター・ウォーズ」のテーマ曲が流れ、スタンドは最高の盛り上がりを見せた。

 さすが清宮、まだまだ“持っている”。33本塁打を打っている同級生、ヤクルト・村上でもこれだけスタンドを沸かせることはできない。何かを起こしてくれそうだ。

 と期待させたのもつかの間、結果はフルカウントから二ゴロ。この時点で打率は1割9分、翌日はスタメンから外れ、代打でも出番はなかった。

 そんな清宮に対して「もっとしっかり守れるようにならないと」と、緒方守備チーフコーチはこんな課題を指摘する。

「清宮本人ははっきりと言わないが、去年痛めた右ヒジにまだ怖さが残ってるんだと思う。しかし、現状で清宮に与えられるポジションは一塁、左翼しかない。翔(中田)、コンちゃん(近藤)、王柏融とかぶるから、少しでも多く試合に出ようと思ったら、もっと守備力を上げる必要がある」

 今オフはヒジの治療とリハビリを行い、改めて守備練習に取り組むことになる。「もともと手首の柔らかさとか、伸びる要素はある。もっと球際に強くなって、スムーズに送球できれば」と緒方コーチ。あれだけ大騒ぎされた一昨年のドラ1も正念場を迎えている。

 清宮以上に厳しい状況にあるのが、同じ早実の先輩、2010年のドラフト1位・斎藤である。今季はわずか10試合で0勝2敗、防御率4・74。時々ネットなどで名前を見かけたと思ったら、そろそろ戦力外かという臆測ばかりだ。そんな佑ちゃんはどうなるのか、木田チーフ投手コーチにじっくりと聞いてみた。

「今年はこれまで、オープナー、3回ぐらいまでのショートスターター、後ろで中継ぎ。そういう使い方しかしてません。この先、たとえば短いイニングでよかったら先発に回すとか、そういう起用法も考えていない。今後5イニングぐらい投げさせて(先発要員として)試す予定もないですね」

 そう言う木田コーチもかつて1986年のドラフト1位で巨人に入団。メジャーを含む8球団を渡り歩き、BCリーグ石川で引退した45歳まで投げ続けた。あのド根性を、いまこそ斎藤に注入してほしいものだが。 

 ☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。毎週金曜朝8時、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」出演中。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」(講談社)などノンフィクション増補改訂版が電子書籍で発売中。「失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。ほかに「すごい!広島カープ」(PHP文庫)など。最新刊は構成を務めた達川光男氏の著書「広島力」(講談社)。日本文藝家協会会員。

最終更新:9/18(水) 11:04
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