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信号のない横断歩道 手を上げれば車は止まる 20日から啓発運動

9/18(水) 9:39配信

福島民報

 横断歩道での事故が県内で減らない状況を受け、福島市や福島署などでつくる市交通対策協議会は二十日から、「信号機のない横断歩道は手を上げて渡ろう」と呼び掛けるキャンペーンを始める。定番のスローガンだが、実践している歩行者が少ないため、改めて子どもから高齢者まで広く市民に根付かせ事故防止につなげる。福島民報社の取材班が実際に福島市内の横断歩道で試した結果、手を上げた場合は九割の車が止まった。

 福島市交通対策協議会は二十日、JR福島駅東口広場で行う秋の全国交通安全運動出発式で、手を上げて横断歩道を渡ることを励行する内容を盛り込んだチラシを配る。二十一日から三十日までの交通安全運動期間中に街頭啓発活動を行い、「手上げ横断」を呼び掛ける。運動期間後も市内の小中学校や企業などを中心に啓発活動を続ける。

 日本自動車連盟(JAF)が昨年実施した調査では、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている時に車が一時停止した割合は、本県が3・5%で都道府県別で全国ワースト九位だった。

 横断歩道で歩行者がけがをした県内の交通事故は二〇一六(平成二十八)年は百八十八件、二〇一七年は百九十三件、二〇一八年は百八十一件で、横ばい傾向が続いている。今年は八月末までに九十八件発生し、二人が亡くなっている。

 県警は今年七月から毎月一日と十五日を「横断歩行者妨害摘発強化日」に指定し、取り締まりを実施している。横断歩道を渡ろうとしている人がいるのに一時停止しない「横断歩行者妨害」の今年の摘発件数は八月末時点で二千二百八十二件。前年同期と比べ千六百三件増えている。

 福島署の志賀佳弘交通一課長は「手を上げた時、車に止まってもらえると、お互いに気持ちが温かくなる」と実践を呼び掛ける。ただ、横断歩道で歩行者が手を上げる義務はなく、荷物を持つなどして手を上げられない時もある。志賀課長は「車側が止まるのが大原則」とし、運転者への注意喚起も強化する。

 市市民・文化スポーツ部生活課の河野裕之課長も「子どもに手を上げるよう指導している大人が、積極的に取り組むことが大切」と訴えた。

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最終更新:9/18(水) 9:39
福島民報

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