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Formlabs、高精度造形をさらに追求したLFS方式3Dプリンタ「Form 3」を国内展開

9/18(水) 6:40配信

MONOist

 Formlabsは2019年9月13日、従来の光造形(SLA)方式とは異なる新たな造形方式「LFS(Low Force Stereolithography)」を採用したプロフェッショナル向け3Dプリンタの新モデル「Form 3」を日本市場向けに販売開始すると発表した。出荷開始は2019年末までを予定。販売価格(税別)は57万5000円である。

LFSの採用によりサポート材が少量で済むようになった

高精度造形を実現する独自開発のLFSプロセス

 Form 3は、従来機種である「Form 2」の後継機で、Formlabsはさらなる高精度化を実現すべく、新方式のLFSプロセスを開発。レーザーとミラーを独自に設計、融合させたシステム「LPU(Light Processing Unit)」によって、レーザーの照射角度を垂直に維持できるようになった。これにより、ピンポイントかつ高精度に液体レジンを硬化できるようになり、等方性を備えたパーツの造形が可能になったという。

 また、LFSは造形時にパーツにかかる負荷が大幅に軽減されており、使用するサポート材が少量で済むといった特長も備える。そのため、サポート材の除去や表面仕上げといった後処理工程の手間が減り、全体的なスループットの向上が見込めるとしている。

パワーアップした「Form 3」、前モデルとの違いは?

 Form 3の主な仕様は、次の通りである。搭載するLPUの数は1基で、レーザーの出力は250mW、スポット径は85μmである。最大造形サイズは145×145×185mmで、Form 2と比較して高さ方向(Z方向)が10mm増えている。積層ピッチは、使用するレジンにより異なるが25~300μmとなっている。本体の外形サイズは405×375×530mmで、重量は17.5kgと、Form 2よりもサイズも重量もわずかにアップしている(※)。

※Form 2の外形サイズは345×330×520mm、重量は13kgである。

 さらに、Form 2からの変更点としては、内蔵センサー数の増加がある。無数のセンサーにより、稼働状態を監視。長期間にわたって安定したパフォーマンスを発揮できるという。また、造形の失敗に関しても早期に異常を検知し、アラートを発信する仕組みも備わっており、無駄な造形時間や材料ロスの低減に貢献できるとする。

 Form 3は、新規ユーザーの獲得はもちろんのこと、既存ユーザーによる増設ニーズも狙う。そこでForm 3では、ビルドプラットフォームはもちろんのこと、Form 2向けに販売されている材料やレジンカートリッジの他、自動洗浄ツール「Form Wash」、UV硬化ツール「Form Cure」がそのまま利用できる。

 また、今回の発表に併せて、Form 3の5倍の造形エリアを備える「Form 3L」についてもアナウンスがあった。LPUを2基搭載し、大型造形に対応。最大造形サイズは200×335×300mmとなる。価格や販売開始時期については「現在調整中」(同社)とのことだ。

Formlabs初となる検証センターが埼玉に

 製品発表に加え、新たに協業や導入を促進する検証センターを、2019年10月をめどに埼玉県内に開設予定だという。いわゆるショールーム的な位置付けではなく、Formlabsの国内正規販売代理店やFormlabs製品との連携を検討する企業を対象に、その実現性や可能性を検証する施設として機能する。こうした検証センターの開設は、日本が初めてだという。

MONOist

最終更新:9/18(水) 6:40
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