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メルペイあと払いが分割払い対応 信用創造がテーマと青柳社長

9/18(水) 21:30配信

ITmedia ビジネスオンライン

 メルペイがミッションとして掲げる「信用を創造して、なめらかな社会を創る」が具体化し始めた。9月18日に開催した事業戦略説明会で、「メルペイあと払い」を拡張し、2020年初頭をめどに分割払いを提供することを発表した。

分割払い中の商品について、どれが全額支払い済みで、どれがどのくらい残額が残っているのかを容易に確認できるようにするという

 メルペイあと払いは、商品購入代金を翌月末にまとめて支払えるサービスだ。4月にサービスを開始し、順調に利用者数を伸ばしてきた。今回、利用者の99%が利用した分の支払いを完了したことも明らかにした。

 今回発表したのは、利用代金の分割払いだ。「これまでは翌月末までに一括で支払ってもらっていた。今後は、複数の月に分けて支払い可能になる。支払い方法は、柔軟にカスタマイズ可能にする」(執行役員CBOの山本真人氏)

 利用者が支払いの期間や、毎月の支払い金額を自由に決められ、特定の月だけ多く支払うことも可能にするという。また、クレジットカードのリボ払い利用者へのヒアリングから、支払総額の把握や、何に使ったのかをアプリ上で確認できるようにした。購入した品物ごとに、どれだけ支払ったか、あとどれくらいで支払いが完了するのかを分かりやすくする。

 分割払いには金利が付きものだが、どのような水準にするのかは今回明らかにしなかった。「金利については検討中。(分割払いは)ビジネスモデルというより、利便性と安全・安心を追求していきたい」(山本氏)

 また現在最大20万円となっている与信枠についても、拡大するとはしているが、具体的には検討中としている。分割払いは、割賦販売法の規制対象となるが、ライセンスを取得し、信用情報機関と連携の上、適切な与信を行う方針だ。

「メルペイ第2章」とうたう

 今回の事業戦略説明会のテーマは、トラスト&オープンネス。オープンなプラットフォームとして各社との提携を始め多くの発表があった。もう一方のテーマであるトラストに当たるのが、メルペイあと払いの分割払い対応だ。

 メルペイは信用創造をミッションとして掲げており、この部分へ注力する方針だ。CEOの青柳直樹氏は、「信用を軸にしたエコシステムを作っていきたい。信用創造が重要だと考えている。”信用”を深ぼっていく」と繰り返し話した。

 信用にはさまざまな意味があるが、金融関連で信用創造といった場合、相手の信用にもとづいて貸し付けを行うことを指す。銀行は、預金として預かったお金の何倍もの貸し出しを行うことで、実質的に貨幣を生み出すことができ、これを信用創造(英語でmoney creation)という。

 このとき、貸し出した相手がしっかり返済してくれるかどうかを信用と呼ぶが、従来の金融機関では、職業や年収、勤続年数などの属性情報を元に信用を判断するのが通常だった。メルペイがチャレンジしようとしているのは、こうした属性情報ではなく、例えばメルカリ内での取引を、しっかり約束を守っているかどうかといった行動情報を信用として、貸し付けを行うというものだ。

 これによって、属性情報では信用がないと判断されがちだった専業主婦などにも、信用を創造して、貸し付けが可能になる。金融サービスを受けることが難しかった人たちに利便性を提供するというのが、メルペイのミッションとなる。

 説明会では、中長期的なビジネスモデルについての質問も相次いだが、青柳氏は「信用」について述べるに留まり、収益化の道筋については明言しなかった。しかし「メルペイ第2章」とうたう分割払い対応は、同社の収益化のマイルストーンにおいても、重要な意味合いを持っているだろう。

ITmedia ビジネスオンライン

最終更新:9/18(水) 21:30
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