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【台風15号】住宅被害2万戸超か 屋根転落で死傷者続出 シート張り「依頼を」

9/18(水) 11:17配信

千葉日報オンライン

 台風15号による千葉県内の広域停電は、発生9日目の17日も午後8時現在で約6万戸(29市区町)に残った。家屋の損壊も県南部を中心に2万戸を超えそうで、屋根で作業中に誤って転落する事故が続出し、安房地域4市町だけで8人が重傷。いすみ市では男性(94)が転落死した。きょう18日はまた雨の予報。ブルーシート張りに追われる住民を自衛隊やボランティアが支える中、消防は「高齢者らは無理せず、役所を通じた作業依頼を」と呼び掛ける。二次被害を防ぐ対応が急務だ。農林水産業被害は267億円を超えた。

 17日午後4時現在の県集計では、住家被害は全・半壊、一部損壊、浸水合わせて約4千戸だが、館山市や鴨川市、鋸南町など11市町村の状況は未反映。館山市は全世帯約2万3千の半数程度が被害と推計し、鴨川市は約5千戸分のブルーシートを配布。県全体の実態は2万戸を超える見通し。

 銚子地方気象台によると、被災地を苦しめた16日の大雨に続き、18日も県全域で雨の予報。南西諸島付近には熱帯低気圧が発生し「21~23日の3連休も降雨の影響があり得る」という。

 屋根をブルーシートでふさぐ作業が各地で目立ち、県も16日までに約2万8千枚を19市町村に送ったが、安房郡市消防本部によると、同日までに館山市、南房総市、鴨川市、鋸南町で計14人が屋根などから転落し、うち8人が骨折などの重傷。無理は禁物だ。

 自衛隊や消防では各市町村を通じて要請を受け、高齢者や障害のある人が住む家を中心にブルーシートを張る手伝いに回り、県建設業協会でも、加入業者が県との応援協定に基づいてシート張りに協力している。

 県は災害時の応援協定・覚書を県外自治体や業界団体、民間企業などと92種類締結(2017年度時点)。今回、自衛隊への災害派遣要請に加え、県石油協同組合との協定に基づいて浄水場稼働の燃料をまかなったり、県電業協会に傾いた照明の撤去を依頼したりと、活用を進めている。

 ただ、停電の全面解消には27日ごろまでかかる東京電力の見通しは変わらず、断水も約1万戸(17日午後3時)で続く。暑さも残る中、二次的なけが人や健康被害をこれ以上出さないために、集中的な対応が急がれる状況に変わりはない。

 政府は17日、被害地域の支援について、約13億2千万円の予備費で対応することを閣議決定。ブルーシートなどを提供する方向だ。

最終更新:9/18(水) 13:22
千葉日報オンライン

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