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顧問の「叫べ!」に羞恥心、安易に「王子」と呼ばれて…マンガで描く「部活動の黒歴史」

9/18(水) 7:06配信

withnews

 文化部の「運動部コンプレックス」、好きな人に見られたくない「本気の顔のわたし」……。マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#部活動の黒歴史」をテーマに漫画を募集したところ、多感な中高時代にまつわる共感あふれる作品が集まりました。大賞・入賞に決まった4作品を、withnews編集部の寸評と共にご紹介します。

【大賞マンガはこちら】「文化部はネクラっぽい?」美術部がバレー部に挑戦、気付いた「大切なこと」

【大賞】ネクラだって部活したい(ちえむ(Chiem)著)

 文化系の部活の生徒にとって、運動部はキラキラ輝いて見えがちです。「文化部ってネクラっぽい」と言われたことがきっかけで、自分の見え方を気にし始めた主人公。一念発起してバレー部に体験入部するも……。主人公の「気付き」から、頑張る人たちに自信を持たせてくれるストーリーです。

 学校生活で、部活同士で互いの練習や目標、熱意を詳しく知る機会はさほどありません。それでも、部のイメージは何となく持っていて、感じてしまうコンプレックス。もしかすると、他人の熱意や頑張る理由を知ることが、自分の「好き」を大切にするきっかけになるかもしれないということを、作品を読んで考えました。

【入賞】陸上部。(猫田まんじまる著)

 (彼氏への)羞恥心と(顧問への)恐怖心の入り交じり方が絶妙で、「あるある……」と、思わず遠い目をしてしまった作品です。

 吹っ切れたようで吹っ切れていない、理解できたようで理解できていないまま、とにかく叫んだ乙女の気持ちに、むなしく響く彼氏の拍手は秀逸でした。あなたに見せたいのは「叫ぶ私」ではなく「かわいい私」なの……。「どっちの私も好きになりなさいよ」くらいの図太さを持てるようになるのは、きっともう少し先のお話。「がんばれ!」とエールを送りたくなりました。

【入賞】自分はそこにいたはずなのに(涼真著)

 美術部なのに、部室の一角で寝てばかり。後輩とは言葉も交わさない。主人公「僕」の気だるげな姿は、世間一般で言う「青春」からかけ離れています。何となく存在することを許してくれる。一コマ一コマを満たすのは、そんなぬるい空気です。

 時は流れ、卒業の日。部員の寄せ書きにしたためられた一文が、彼の目に留まります。自分の行動を、誰かが見てくれていた。だからこそ、そこにいた「証」を残せば良かった――。キャラクターの静かな感動と後悔が、深い余韻とともに感じられる作品です。

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最終更新:9/18(水) 7:06
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