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ニオイ専門家に聞いた、残暑の時期に気を付けたい5つの体臭

9/18(水) 18:01配信

テレ東プラス

夏の盛りは過ぎたものの、まだまだ暑い日が続いています。このような時期に気を付けたいのがスメルハラスメント。汗や皮脂が出やすくなるため、体臭がキツくなりがちです。

そこで、今回は著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか』を手掛けるなど、ニオイと健康の問題に詳しい、内科医の桐村里紗さんにインタビュー。この時期に気を付けたいニオイと、その対策について話を伺いました。

汗をかかないようにするほど、汗臭はキツくなる

──この時期に気を付けたいニオイというと、やはり汗臭の印象が強いです。なぜ、汗が悪臭の原因になるのか、まずはその理由を教えていただけますでしょうか。

「汗にともなうニオイの原因は、人の皮膚や衣類にいる常在菌です。汗をかくと菌が繁殖しやすい高温多湿な状態になるのですが、汗の中にはミネラルなどが含まれるため、これを栄養源とする常在菌が爆発的に増殖するわけですね」

──なぜ常在菌が増えると、ニオイが出るのですか?

「常在菌は活動する中で代謝物を出すのですが、これが酸性の物質のため、酸っぱい臭いがするわけです」

──常在菌は衣類にもいるということは、身体の汗をぬぐっただけではニオイは消えないと。

「汗をぬぐった上で、服を着替えないと、ニオイが弱まっても消えることはないですね。また、ニオイの強さについては、その人の体質も影響しています」

──どのような体質の人は、汗がニオイやすいのでしょうか?

「スポーツなどをしていて、いつも汗をかいている人は、ミネラルが体外に出すぎないように、汗の中の塩分などを体内に再吸収しているんです。そういう人の汗は栄養が少ないから常在菌が繁殖しにくいですし、さらっとしていてすぐに乾きます」

──汗っかきな体質の人ほど、実は汗臭は強くないんですね。

「汗をかきやすいかどうかは、実は子供の頃の環境の差が大きいんです。寒冷地で育つと汗をかきにくく、温暖な環境で育つと汗をかきやすくなる。さらに、日常的に運動したり、入浴習慣がある人ほど、汗はかきやすくなりますね」

──それは汗腺が太くなったりするという。

「何というか、普段から汗をかいていないと、汗を出している汗腺がサボるんですよね。汗に含まれる塩分は血液からこされたものなのですが、汗をかかないようにしていると、いざ汗をかくと塩分濃度が高くなりしょっぱくなります。でも、日常的に汗をかいていれば、血中の塩分濃度を保つために、自然と塩分の少ない汗になるんです。だから、冬場に汗をかく習慣がない人が、急に熱くなってかきはじめたときの汗が、実は一番しょっぱくてベタベタで、汗臭を発生させやすいんです」

──汗のケアをすべき場所はありますでしょうか。

「やはり脇の下はニオイがこもりやすいですね。あとは、足のニオイも汗が原因となっています。こちらは菌の種類やバランスが脇や全身と違って、イソ吉草酸アルデヒドという代謝物を出すのですが、納豆のようなニオイがするんです」

──最近では抗菌や速乾性のインナーウェアなども市販されていますが、ニオイ対策にも効果があるのでしょうか?

「高温多湿が菌の繁殖する条件なので、汗はなるべく早く乾かした方が良いですね。最近では消臭繊維を取り入れた、ニオイの成分を分解する機能を持つインナーもありますが、これも凄いオススメですよ。もちろん程度の問題はありますが、汗が乾いてしばらくすれば、ニオイがしなくなります」

──抗菌をうたっているグッズやウェアなどはどうですか?

「常在菌は皮脂を分解し、汗と混ぜて乳液のような保湿剤を作っています。常在菌がいなくなるとアレルギーになったり、雑菌がつきやすくなって体臭が変化したりするので、できれば皮膚を殺菌まではしない方がいいんです。汗とその成分は水で洗い落とせるので、皮脂の分泌が多い部位だけボディソープなどを使い、しっかり洗い流してあげればよいのかなと」

──この夏は、使い捨てのボディシートで、汗をぬぐっている人も良く見かけました。

「この手の製品には殺菌成分が入っているものが多いんですよね。常在菌を殺さなくても、アルコールが入っていれば十分に臭いは洗い流せますので、成分表を見ながら使ってもらいたいです。オススメは臭い成分自体を分解する消臭スプレーですね。それも汗をかいてからでなく、あらかじめ衣類などに振りかけておくと、ニオイの発生を抑えられますよ」

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最終更新:9/18(水) 18:01
テレ東プラス

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