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【私が選ぶCL歴代最強チーム】ジダン・マドリーの最高到達点…エゴ集団が体現した不撓不屈の精神

9/18(水) 18:32配信

GOAL

“最強”を誇った2016-17シーズン

チャンピオンズリーグの開幕に先立ち、『Goal』では歴代最強チームをご紹介。大会史上「最も強かった」と思うチームを回顧していく。第3弾は、史上初めて3連覇を達成したレアル・マドリーの中でも“最強”を誇った2016-17シーズンだ。
(文=江間慎一郎)

レアル・マドリー史上最高の20人は誰だ?世界最高の選手や“銀河系軍団”のあの人も!

不撓不屈の精神

レアル・マドリーの名は、チャンピオンズカップ/リーグで最多の優勝回数を誇ることで、フットボールにおける成功・栄光の象徴として欧州、ひいては世界に轟く。だがそうしたクラブであっても、いや、そうしたクラブであるからこそ、すべてが順風満帆なわけではない。

世界最高を自負するクラブは、世界最高クラスとされる選手たちの最高到達点であり、内部には慢心やエゴといったものを多分に孕んでいる。誇り高い選手たちが監督や会長と衝突したことは何度もあったし、また対戦相手を軽んじて足をすくわれることも数え切れないほどあった。極論を言ってしまえば、彼らは成功を手にするか、それとも慢心やエゴによって自壊していくかという二つの道をたどってきたのだ。例えば、マドリディスモ(マドリー主義)の根幹とされる不撓不屈の精神を生かした終了間際の逆転劇も、見方を変えれば「慢心から生まれてしまった点差を、誇りと地力の差でひっくり返している」と言えなくもない(とはいえ逆転を達成したベルナベウはスタンドが物理的に揺れ、心も動く)。

しかし、それでもマドリーはいつだって選手たちが中心なのだ。1950年代にディ・ステファノを中心としたチームがチャンピオンズカップ5連覇を果たしたことで受肉化されたこのクラブは、それからずっと選手至上主義を貫いてきたし、歴史的に彼らが戦術を進化させたこともない。

アリゴ・サッキのミラン、ペップ・グアルディオラのバルセロナのように相手にほぼ何もさせない、完璧というものに限りなく近づいたチームがこれまであった。が、マドリーは選手たちの気分次第という理由から生じる危機と叙事詩を好む劇的性格を保ち続けている。だから強さが安定せず、1シーズンに複数のメジャータイトルを獲得できない。事実、彼らがチャンピオンズで優勝するとき、大抵はその前にリーガ優勝の芽が潰れている。そこでも大きな意味では、不撓不屈の精神を生かした逆転劇を実現しているわけだ。

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最終更新:9/18(水) 18:32
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