ここから本文です

職場の人間関係や転職での挫折…大人の「引きこもり」のきっかけと打開策

9/18(水) 19:15配信

LIMO

引きこもりというと子どもの不登校を想像する方が多いかもしれません。しかし、世の中には、一度社会に出たものの何らかの事情で退職をし、そのまま戻れなくなった『大人の引きこもり』が存在します。

家から出ることを望まない大人たちには、どのような背景や問題があるのでしょうか。その打開策と合わせてみていきましょう。

8050問題とは何か?

「8050問題」という言葉をご存知でしょうか。これは、「80代の親が、50代無職で引きこもり状態の子を支える」という状態を問題視した言葉。今の日本では、この8050問題が深刻になっているのです。

ここで、2019年3月に内閣府が公表した「生活状況に関する調査(平成30年度)」をもとに引きこもりの現状をみてみましょう。同調査の推計では、40~64歳人口(総務省『人口推計2018年』によると4235万人)中、広義のひきこもりは61万3000人とされています。このうち、約半数が7年以上も引きこもりを続けています。
また主な生計者は、父が21.3%、母が12.8%となっており、計34.1%が父か母に支えてもらう生活を送っているようです。

(「広義のひきこもり」とは、自室からほとんど出ない人から趣味の用事のときだけ外出する状態かつ、その状態が6カ月以上続いていることを指す。しかし病気である場合や、妊娠、育児、介護、専業主婦・主夫などで6カ月以内に家族以外の人と会話した人を除外。また在宅ワーカーや自営業なども除く)

引きこもりの事例

では、『大人の引きこもり』のきっかけには、どのような事例があるのでしょうか? 

 人間関係が原因で会社に行けなくなって

大学卒業後に就職した職場で、気難しいと有名な上司のアシスタント業務をすることになりました。上司は悪い人ではなかったのですが、とにかく仕事に厳しい。でも、親切に教えてくれるわけでもないから、経験の浅い私は失敗ばかり。だんだんと仕事に行くのが怖くなってしまって、理由をつけては休んでいるうちに、会社にいけなくなって…。そのまま退職しました。以来ずっと実家に引きこもる毎日です。(20代女性)

 再就職ができなくて

学生のときに就職活動では、割とあっさり内定がとれたのです。だから、転職を決めたとき、次もすぐに決まるだろうと軽く考えていました。でも、甘かった。何社も落ちて、自分にも自信がなくなって…。いつしか、転職活動もやめてしまいました。もともと自宅から職場に通っていたので、そのまま引きこもりに。親には申し訳ないと思いつつ、動き出せないでいる日々です。(30代男性)

 病気がきっかけで

思えば子どものころから、極度のあがり症だったり、人にどう思われているのかがすごく気になったりと傾向はあったような気がするのですが、社会人になってから、外に出ようとすると心臓が締め付けられるような感覚を覚えたり、動悸がしたりといった症状に悩まされるようになりました。心療内科で診てもらったところ、『社会不安障害』と診断され、仕事を続けることが難しくなっていったん退職。快方には向かっていますが、まだ社会復帰への自信がなく、ほとんど家で過ごしています。(20代男性)

1/2ページ

最終更新:9/18(水) 19:15
LIMO

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事