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増税特需、自動車や住宅は空振りも 商業施設ではセール

9/18(水) 11:21配信

岐阜新聞Web

 10月1日から消費税率が8%から10%に引き上げられる。キャッシュレス決済によるポイント還元制度など国の手厚い増税対策が目立ち、増税前の駆け込み購入は小幅にとどまる。一方、食料品など一部の税率を8%に据え置く軽減税率への対応や増税後の消費の落ち込みには企業から不安の声が上がる。増税を巡る岐阜県内企業の影響や対策を探った。

 「駆け込み需要はほとんど見られなかった」。県内のトヨタ系ディーラーの担当者は、増税前の"特需"が空振りに終わり、戸惑いを隠さない。

 4月以降はカーナビ購入補助などの特典を付けて買い換え需要を喚起してきたが、駆け込み購入は一部にとどまった。10月からの自動車税の軽減措置で、燃費性能の良い自動車を購入する場合は10月以降でも増税分以上の恩恵があるといい、「消費者は冷静」と語る。

 県自動車販売店協会がまとめた県内の新車登録台数は、6月が前年同月から1・1%減った。直近の8月も6・5%増にとどまる。10~30%台の増加が7カ月続いた2014年4月の前回増税時に比べると、目立った動きはない。

 住宅も駆け込み需要は限定的だ。国土交通省が公表した7月の住宅着工戸数は、前年同月から4・1%減った。住宅ローン減税の拡充などで増税後の購入が有利なケースもあり、工務店関係者は「駆け込み需要の動きはない」と話す。増税後の反動減を抑える政府の増税対策が奏功している格好だ。

 十六総合研究所が今月まとめた消費税に関する調査によると、高額品などの購入希望者のうち、増税を見越して駆け込み購入する県内の人の割合は38・2%にとどまる。同研究所は「3%分引き上げられた前回に比べて今回の増税は2%分で、さらに住宅や自動車での対策も手厚い。駆け込み需要は限定的」と分析する。

 ショッピングセンターなどの商業施設は今月から順次、増税前のセールに乗り出した。トイレットペーパーやティッシュペーパー、おむつなどの日用品は、増税直前でのまとめ買いが予想されるためだ。カラフルタウン岐阜(岐阜市柳津町丸野)は14日から30日までセールを開催し、家電やブランド品などの高額商品を中心に値打ちな価格で販売する。担当者は「買いだめできる日用品や高額商品が徐々に売れ始めている。最後の駆け込み需要を取り込みたい」と意気込む。

 一方、消費自体の弱さを懸念する声も出ている。スポーツ用品のヒマラヤは、既存店の7月の売上高が9%減少した。担当者は「7月から消費の傾向が変わった。景気そのものが良くない可能性もある」と消費マインドの冷え込みを警戒する。

岐阜新聞社

最終更新:9/18(水) 11:21
岐阜新聞Web

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