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マツダらしい訴求力 マツダCX-30 スカイアクティブGとXの両車に試乗

9/18(水) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

マツダのクロスオーバーへの本気度

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

マツダCX-30からは、クロスオーバーにおけるマツダの本気度がうかがえる。もしこれから日産キャシュカイ(デュアリス)と同サイズのクロスオーバーをこれから生み出そうと考えたとしても、他のブランドからも多数出揃っている現状を見ると、機を逸していると思えるだろう。同様に、ルノー・キャプチャーのようなモデルの2世代目を狙っても、遅すぎるかもしれない。

【写真】マツダCX-30とトヨタC-HR (66枚)

いま成長しているカテゴリーは、デザインが優れたファッションアイテムのようなクロスオーバー。ミニ・クロスオーバー(カントリーマン)やアウディQ2、BMW X2、レクサスUX、フォルクスワーゲンTロック、トヨタC-HRなど、すでに選択肢は充実しているが、いずれも多少の実用性を犠牲にしつつ、ビジュアル面での訴求力を高めている。

このカテゴリーに加わろうというのが、新しいマツダのCX-30。マツダによれば、CX-5に迫る車内空間をCX-3に近い車体サイズで実現した点も強みなようだが、上質な素材で仕上げられた車内と、美しいエクステリアデザインとの組み合わせが本当のストロングポイントだといえる。

英国には2019年末に導入予定で、2種類のガソリンエンジンが選択できる予定。ハイパワーな方は、圧縮点火技術を採用した2.0LのスカイアクティブXユニットで、前回プロトタイプを試乗している。今回はスカイアクティブXに加えて、通常の2.0L 4気筒ユニットも試乗することができた。どちらのエンジンにも電圧12Vのマイルド・ハイブリッドシステムが搭載される。英国の場合、ディーゼルエンジンの選択肢は用意されない模様。

シンプルで流れるようなボディデザイン

マツダCX-30のエクステリアは、マツダが「魂動デザイン」の第2章と表現するデザイン言語に準じている。プラットフォームを共通するマツダ3にも通じることだが、ボディサイドのキャラクターラインは最低限に抑え、よりクリーンでシンプルで、流れるような面構成が特徴となっている。

きつく寝かされたフロントガラスとCピラーはボディサイズのさほど大きくない、背が低めのクロスオーバーでも効果的に機能し、スポーティなプロポーションを生んでいる。ソウルレッドと呼ばれる深みのある赤い塗装が、一層見た目を引き立てている。

だが、CX-30の実用性に関しては、マツダの主張どおりに受け取らない方が良いだろう。ルーフラインが低い割に、前席だけでなく後席も充分なヘッドルームが確保されているが、ドライビングポジションは普通。運転しやすい、少し高めの目線が得れているわけではない。フロントシートは小ぶりで、長距離ドライブでは少々快適性に欠けるかもしれない。リアシートの膝周りの空間も広くはない。

一方でラゲッジスペースの容量は430Lと競争力は高い。ラゲッジスペースのフロアは低い位置にあり、開口部との段差も大きいものの、フロアを分割で折り畳める機能も付き、大きい荷物も積みやすいはず。

CX-30は欧州市場で180psのスカイアクティブXが搭載される2台目のモデルとなり、もうひとつの一般的な4気筒ガソリンエンジンは、スカイアクティブGユニットと呼ばれる121psユニット。マツダによれば人気は2分されるものの、パワフルな方が若干支持は多いのではないかと予測している。

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最終更新:9/18(水) 16:32
AUTOCAR JAPAN

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