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「なぜか部屋の片付けが途中で終わる」理由を図解…「あるある」「納得」ネットに広がる共感

9/18(水) 16:53配信

まいどなニュース

「なぜか部屋の片付けが途中で終わる」理由を、フローチャート図にまとめて解説したTwitterの投稿が話題になっています。とにかく、世の中の誰もが「あるある」「納得」と思い当たることが、シンプルかつスマート、かつ容赦ない的確さで描かれているんです。

【図】「なぜか部屋の片付けが途中で終わる」フローチャート全体を見る

一部を抜粋すると…こんな感じです。

「どこに何がしまってあるかわからん」→「とりあえず全部だしてみる」→「部屋が半端なく散らかる」→「パニック・思考停止」→「終了」

「片付けながら考え事を始める」→「面白いアイディアをひらめいちゃう」→「片付けどころじゃなくなる」→「日が暮れる」→「終了」

「なんか懐かしいモノが見つかる」→「思い出に浸る」→「片付けの存在を忘れる」→「日が暮れる」→「終了」

ああ…「パニック・思考停止」「日が暮れる」そして「終了」。なんて非情な言葉の響きでしょう…!

ネットには「同じだ」「当てはまることばかり」「理解できるどころか、実際その状態」「この図作った人天才すぎて笑う」といった声があふれています。…うんうん、よく分かりますよ。筆者も思わず世界の真理にふれたような感銘を受けましたもの。「ガラスの仮面で無限ループ」と、本や漫画に没頭してしまう怖さを語る人のほか、「2日がかりでやってみたけど事態は何も変わらなかった」「ゴミをまとめて立ち上がったらぎっくり腰になり入院」といった体験を披露するまで出てきています。

投稿したのは、林田絵美(@lin_douob)さん。教育福祉系スタートアップの株式会社キズキにて、うつや発達障害によって離職した人のための「キズキビジネスカレッジ」を立ち上げ、現在は事業責任者をされています。図解の作成経緯など、お話を聞きました。

   ◇   ◇

―そもそも、いつ、どんなきっかけで、この図をつくられましたか。

「ある日、思い付きで部屋の掃除を始めたら、なぜか片付け前より部屋が散らかってしまったことがきっかけでした。その後1週間かけて少しずつ進めてたものの、いろんなことが起きてなかなか進みませんでした。小さい頃からいつもそうなので、片付け中にどうしてだろうかと考えていたら、頭の中に突然この図がひらめいたので制作しました」

―なるほど…片付けの最中にひらめいてしまったのですね。ちなみに、林田さんはこちらの図表のどちらにあてはまることが多いですか。

「1番上の『何から片付けたらいいかわからん』と、と1番下の『なんか懐かしいものが見つかる』です。今回は、それに加えて『片付けながら考え事始める→面白いアイデアをひらめいちゃう』も起こって…この図表を作成した結果、やはり片付けはなかなか進みませんでした(笑)」

―ひらめいた図表を、Twitterに投稿されたのはなぜですか。

「自分はADHDという発達障害の診断を受けています。ADHDは「注意欠陥・多動性障害」とも呼ばれ、集中力がなかったり、じっとしていられなかったり、思いつくと衝動的に行動してしまったり…といった症状が見られる障害です。私の『片付けが終わらない』は、ADHDなどの発達障害の傾向の1つであり、同じように悩む方は少なくありません」

「発達障害などの方々に向けた支援に取り組み始めてから、私自身の『障害との付き合い方』を尋ねられる機会が増えました。そこで、少しでも参考になることが伝えられるように、日頃からアウトプットするようにしています。実際『片付け』についてもよく相談を受けますので、参考にしてもらえるのでは、と思いました」

―発達障害が明確になっていない方も含めて、このような図表にあてはまって、部屋の片付けができないと悩んでいる人は多いと思います。どうすればよいと思われますか。

「あんな図を描いていたくらいなので、自分もアドバイスできる立場ではありません…(笑)。ただ、何かができないと悩んでいる時は、必ずしも自分1人だけで解決策を導かなくてもよいと思っています。例えば…自分も今回の投稿をきっかけに、『モノにそれぞれの住所を割り振ってあげましょう』といったアドバイスをもらったんです。さっそく先週末、Googleスプレッドシートで『モノ』と『しまうべき場所』を一覧にして、機械的に順番に片付けてみたところ、比較的スムーズに進めることができました」

「『悩みの解決法を思い付く力』も大事ですが、『悩みを整理してわかかりやすく人に伝える力』が身につけば、いろんな人と協力してお互いに悩みを解決できるようになるのでは…と思います」

これまでも林田さんは「ADHDの特性別課題」を図で分類してTwitterで紹介したことがあるといい、その際も広く共感を得たことがあるそうです。現在取り組まれている支援のお仕事についても聞きました。

「キズキビジネスカレッジは、うつや発達障害などで離職した若い方々が『もう一度働きたい』と思ったときに支援するスクールです。専門性の高いビジネススキルを学ぶ機会を提供することで、離職による空白の時間をキャリアアップの時間に変えていくことを目標にしています」

「あわせて、自分の思考や認知の特性を理解するための講座も行っています。今回投稿した図を見て『なんで自分が片付けができないかわかった!』という声がいくつかありましたよね。個人的にはそのように、できないことを責めるより、できない過程を認知するほうが大事だと思うんです」

―自分の強みや弱みを理解できると、これからどうしていけばいいのか考えるヒントにもなりそうですね。

「自分もADHDという発達障害の当事者として、『こんなダメな自分は社会でやっていけない』と自己嫌悪に陥っていた時期がありました。ただ、できない過程を可視化して、原因を理解することに努めてから、少しずつ自分に合った働き方や生き方も見えてきました。うつや発達障害などでキャリアに悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ相談に来ていただけたらと思います」

(まいどなニュース・川上 隆宏)

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最終更新:9/18(水) 21:15
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