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エクアドルでほぼ全国民の個人情報流出の恐れ--捜査や対策進む

9/18(水) 15:06配信

ZDNet Japan

 エクアドル政府は、ほぼ全国民の個人情報が流出した恐れがあることを明らかにした。エクアドル国民2000万人超の情報が流出したとされる。

 米ZDNetが入手した情報によると、Novaestratと呼ばれるアナリティクスなどを手掛ける同国のコンサルティング企業が、「Elasticsearch」のサーバーを、パスワードなしで誰でもデータにアクセスできる状態にしていたという。

 サーバーに保存されていたデータには、エクアドル国民2000万人超の個人情報(数百万人の未成年に関する詳しい情報を含む)のほか、750万件の金融関連の情報、250万件の自動車の所有者情報が含まれていたとされる。

 米国時間9月16日にvpnMentorなどがこの大規模な情報漏えいに関する記事を公表して以降、エクアドル政府が行っていた捜査の一環で、政府関係当局は、情報を流出させたデータアナリティクスなどを手掛けるコンサルティング企業の役員を拘束したと報じられている。

進む捜査

 膨大な個人情報が漏えいしたというニュースはエクアドルに大きな衝撃を与えたが、同国政府は素早い対応を見せた。

 同国の通信情報社会大臣は16日、このニュースが報じられた後に開いた記者会見で、情報流出を起こしたNovaestratを捜査すると発表した。

 関係者によれば、同社はこのデータを保有していることになっておらず、同社と同社の役員は、プライバシーの侵害と承諾なしに個人情報を流布した疑いで捜査を受けているという。

 通信情報社会省の関係者は、同社がこれだけの量の非公開情報を手に入れた経緯については調査中だが、エクアドル政府のサーバーがハッキングや侵入を受けたわけではないと述べている。

 関係者は、Novaestratは2015~2017年に前政権下で政府が持つ情報へのアクセスを得ていた可能性があるという考えを示した。同社は前政権下で複数の政府契約を得ていたという。

当日中の逮捕劇

 捜査についての公式発表が行われると、現地の司法機関は直ちに動いた。数時間後には、連邦警察がNovaestratの事務所に対して家宅捜索を行った。この事務所は、NovaestratのゼネラルマネージャーであるWilliam Roberto G.氏の自宅でもあった。

 また、エクアドルの内務大臣Maria Paula Romo氏の2件のツイートによれば、当局は同国のエスメラルダス県でWilliam Robert G.氏の自宅からコンピューター機器を押収したという。

 法務長官府はその後、Romo氏の投稿内容と同様に、William Robert G.氏の自宅の捜索について認めた。


新たなプライバシー法の制定へ

 しかし、今回の大規模情報漏えいは、同国政府の意識を変えるきっかけになったようだ。今回の情報漏えいを受け、エクアドル大統領は通信情報社会省に新たなデータプライバシー関連の法案について迅速に処理するよう求めた。

 同省のウェブサイトに掲載された声明の中で、Andres Michelena Ayala通信情報社会大臣は、同省は大統領の求めに応じて3日以内に個人情報の保護に関する新しい法案に関して処理すると述べている。

 Michelena大臣によれば、同省は8カ月前からこの新しいデータプライバシー関連法の準備に取り組んでいたという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

最終更新:9/18(水) 17:10
ZDNet Japan

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