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ビールを切らすな、ラグビーW杯で臨戦態勢-桁違いの消費に対応へ

9/18(水) 8:43配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 「絶好の機会だ」。20日に日本で開幕するラグビーワールドカップ(W杯)を前に、ビール消費への期待を寄せるのは、英国風パブ「HUB(ハブ)」を運営するハブの太田剛社長。観戦に訪れる外国人ファンはオーストラリアやアイルランドなどビール消費が多いことで知られる国ばかりだ。桁違いの消費が見込まれるため、関係者らはビール不足を招かないよう臨戦態勢で臨む。

ハブは約110の店舗を直営し、2002年に開催されたサッカーW杯日韓大会の際、一部の店舗では立ち飲みでも客が入りきらず、閉店前にビールが売り切れてしまうという事態を経験した。太田社長は今大会は当時のにぎわいを凌駕(りょうが)し、単月の売り上げが通常と比べて少なくとも5割増加すると予想する。

大会の組織委員会によると、15年にイングランドで開催された前大会ではスタジアムと近隣の野外ファンゾーンで190万リットルのビールが消費された。350ミリリットル缶換算で540万缶を観客が飲んだことになる。同一のスタジアムで試合をした場合、ラグビーの試合はサッカーの試合と比べ、平均でビールの消費量が6倍だと組織委は算出する。

しかも、ラグビー強豪国はビール消費量が多いことでも知られる。英調査会社のユーロモニターインターナショナルによると、成人1人当たりのビール年間消費量はアイルランドが118リットル、豪州は98リットル、英国は89リットル。いずれも日本の54リットルを大きく上回る。

観戦チケットの3分の1は外国人が購入した。組織委の試算では、大会中に約40万人の外国人が訪れ、飲食など含め経済波及効果は約4400億円と見込む。欧米から多くの観戦客が訪れるラグビーW杯は、アジア以外の観光客を呼び込むためのアピールの場にもなる。

懸念されるビール不足

一方、懸念されるのがビール不足。組織委がW杯に向けた運営テストと位置付けた7月27日の日本-フィジー戦。会場となった釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県)では気温が30度を超え、ハーフタイムには会場内の一部店舗でビールが品切れとなった。同様の事態がW杯で起きれば、外国からの観客などからの苦情も予想される。

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最終更新:9/18(水) 8:43
Bloomberg

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