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県無形文化財「日向神楽」今年も魅せる 坂井市の長畝八幡神社で9月21、22日、小中生稽古に熱

9/19(木) 10:24配信

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 福井県坂井市丸岡町長畝の長畝八幡神社で9月21、22の両日、県無形民俗文化財「日向神楽(ひゅうがかぐら)」が奉納される。300年以上の歴史を誇る伝統芸能。本番を間近に控え、舞人を務める小学生らの稽古も熱を帯びている。

 日向神楽は元禄年間の1695年、日向国(宮崎県)の延岡城主だった有馬清純が、越後糸魚川を経て丸岡城主に移封された際、同伴した舞人に祖先の慰霊や領内の平穏無事、五穀豊穣(ほうじょう)を願って各神社に奉納させたことに由来している。藩直属の神楽集団だったため、明治4年の廃藩置県で消滅の危機に直面したが、地元有志が継承した。

 日向神楽は天の岩戸の神話がそのまま筋書きとなっている。21日午後7時からの「夜神楽」は、天照大神が天の岩戸に隠れ世の中が暗闇となったのち、八百万の神々が舞を踊って大神を連れ出すまでの物語。終盤の「眞(しん)ノ舞」では、天照大神が天の岩戸から出て初めて舞う見せ場がある。22日午後2時からの「昼神楽」では、スサノオノミコトが八岐大蛇( やまたのおろち )を退治して稲田姫を助ける舞などがある。

 経験がまだ浅い小学生らの育成のため、両日とも舞台を清める「散米」、おはらいする「置位(おきい)」の2人舞で始まる。散米はいずれも2年目の小5の男児2名、置位は3年目を迎えた中1男児と小6男児が担う。

 同神社で7月から週3回、16日からは毎日行っている稽古では、姿勢や顔の向き、足の運び、鈴や御幣の動かし方などの所作を細かく確認している。舞は20分以上にも及ぶため、額から汗を流しながら稽古。指導するベテランからは「遅れている」「(舞台の)端までは行くなよ」と厳しい声が飛んでいる。

 小5の男児は「本番は絶対に成功させたい。頑張る」、中1男児と小6男児は「御幣がきちんと平行になるよう動かしたい」と意気込んでいる。

 今年は神社の改修を記念して御朱印を作っており、希望者に500円で販売する。

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