ここから本文です

困り事ICTで解決 カードかざし気軽に連絡

9/19(木) 23:52配信

北日本新聞

■高齢者宅で実証実験 来月から黒部

 黒部市社会福祉協議会と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、東京都)、ソフトウェア開発の日新システムズ(京都府)は19日、黒部市内の後期高齢者世帯で10月から、操作が簡単な情報通信技術(ICT)機器で地域サービスとつながるシステムの実証実験を行うと発表した。全国で初めての試みで、お年寄りの日常の困り事の解決や、人とつながる機会の創出を目指す。 (黒部支局長・荒木佑子)

 ICT機器は「くろべネットボタン(仮称)」。助けが必要な時に「買い物、宅配」「お助け隊」「家族」などのカードをかざし、ボタンを押すだけで、サービスを提供する企業や支援者、家族にメッセージが配信され、受け手から電話が掛かってくる。無事を知らせる「元気だよ!」カードもある。

 支援者側から、音声メッセージで「きょうはごみの日です」「公民館でイベントがあります」といった情報を配信することもできる。機器はコンセントにつなぐだけで使える。

 実証実験は10~12月、下立と荻生の最大40世帯を対象とする。黒部市社協や黒部商工会議所青年部、県生活協同組合が連携してサービスを提供する。

 実証実験前に試験的に体験する村瀬靖子さん(81)=黒部市若栗=は「操作が簡単で、気軽に社協などに連絡できる」と話す。

 同時に、企業などの車両に無線機を取り付け、普段の仕事をしながら対象となる高齢者の近況について情報を得る「ながら見守り」の実証実験も行う。

 市社協は2017年度から、地域福祉分野にICTを活用しようと調査研究を進めてきた。市内で行っている見守り体制「くろべネット事業」での活用を考え、今年4月にNICT、日新システムズとICT利活用に関する三者協定を締結した。助けが必要な高齢者と、助けたいという思いを持つ複数の支援者を緩くつなぐことで、支援者の負担も減らし、持続可能な共生社会の実現を目指す。

最終更新:9/19(木) 23:52
北日本新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事