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金融政策は万能ではない、政治問題に対応できず=仏中銀総裁

9/19(木) 6:39配信

ロイター

[パリ 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は18日、金融政策は現在の景気減速への対応には効果的だが、金融政策のみで政治問題に対応できないと述べた。

ビルロワドガロー総裁はパリ政治学院で行った講演で、米国に起因する保護主義による緊張の高まりのほか、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不確実性で企業信頼感が損なわれていると指摘。「こうした状況の下、政治家は重要な役割を担っている。特にある一人の政治家の役割は大きい。失われた信頼の回復は政治家にかかっている」と述べた。ただ具体的にどの政治家を念頭に置いているのかは明らかにしなかった。

その上で「非伝統的な(金融)政策は効果を発揮してきたが、金融政策は万能であるとの幻想を生み出す結果にもなった」と述べた。

またECBは「金融政策に気候変動を考慮すべき」とし、11月1日からドラギ現総裁の後任として就任するクリスティーヌ・ラガルド氏の見解を支持した。

ビルロワドガロー総裁は、気候変動は金融市場の安定性に対する長期的なリスクであり、銀行や保険会社へのストレステストを通じて気候変動を巡る将来的なリスクを考慮するよう要請。経済面では、気候変動リスクは最終的に景気後退と物価上昇を同時に引き起こすスタグフレーションを招く恐れがあるとした。

さらに銀行が中銀に差し入れる担保の評価見積もりに気候変動リスクが考慮されるべきと主張した。

最終更新:9/19(木) 6:39
ロイター

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