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引退メッセ 「右足にボルト5本キープ」本紙記者に明かしていた投魂の証し

9/19(木) 16:33配信

東スポWeb

 今季限りでの現役引退を表明した阪神のランディ・メッセンジャー投手(38)が18日、兵庫県内のホテルで引退会見を行った。晴れやかな表情で時折、ジョークも交えながら行われたが、声を詰まらせる場面も…。最後のマウンドは29日の中日戦が予定されており、聖地・甲子園のマウンドから虎党に別れを告げる。

「10年間守り抜いた甲子園のマウンドは、どのような場所だったか」。そう問われたメッセンジャーは1分近く声を詰まらせ、涙を懸命にこらえながら「Means a lot とてもとても意味のある場所だった」と声を振り絞った。

 自身最高の思い出は巨人を倒し、シーズン2位から日本シリーズ進出を決めた2014年のクライマックス・シリーズだ。

「最高のライバルといわれる2チームが東京ドームで戦い、4連勝することができた。ジャイアンツ相手に好投できた日。特に甲子園でできた時は、いつだって最高だった」と宿敵打倒に闘志を燃やし、10年間タテジマの主戦投手として戦ってきた右腕のプライドをのぞかせた。

 日本球界で積み上げた白星は98。NPB通算100勝達成を期して臨んだ今季は、度重なるコンディション不良に悩まされ、志半ばでユニホームを脱ぐ決断をした。

「周囲の人間は『まだやれるよ』と言ってくれたが、体も腕も悲鳴を上げていた。痛みの中、ボロボロになって投げるのは、つらいものがあった。NPB通算で98勝84敗。勝ち負けのつかなかった試合は81試合かな。そのうちのたった2つでもいいから勝ち星になってくれていればという思いもある。ただ、それが野球というもの」

 そんなメッセは17年に右足に打球を受け、腓骨を骨折。患部には今も5本のボルトが入ったままだ。オフの間に除去手術は可能だったが、そうしない理由について本紙記者に、こう明かしたことがある。

「それをオフシーズンにすると、骨を癒やす時間が必要になる。ネジ(取り除いたボルト)の穴があって、それを癒やすために時間を取る。回復するためにね。そのためのトレーニングだったり、治るのを待ったりするっていうのをしたくない。自分がプレーをするのをやめてから取り除くよ」

 ボルト除去の時間も惜しんでトレーニングを重ね、チームのために投げ続けてきたが…。ついにその時が来てしまったということか。

最終更新:9/19(木) 16:36
東スポWeb

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