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【畠山健介の目】経験豊富&献身的トンプソンの存在がW杯初経験選手を後押し…開幕戦チェック

9/20(金) 10:03配信

スポーツ報知

 前回大会で日本代表プロップとして活躍した畠山健介(34)が開幕戦の行方を徹底チェック。見どころを語った。スポーツ報知では大会期間中も、日本戦を中心に解説陣の展望、分析などを詳しく、分かりやすくお届けします。

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 日本代表にとって、W杯開幕戦は初めての経験になる。ホスト国のチームしか味わえない独特の緊張感があるだろう。この大舞台で示さなければならないのは「地力をつけた日本ラグビーの姿」だ。選手はW杯の経験があるにしろ、ないにしろ世界の選手と互角に戦う地力を、そしてチームはもはや弱小国ではない、8強を狙える地力がついたんだ、と見せてほしい。

 今回はリザーブのフミさん(SH田中)とトモ(ロックのトンプソン)は過去2大会で自分とともに戦った。W杯初経験選手を後押しする存在になるだろう。

 トモは前回大会で質、量ともにMVP級の仕事をした。ラインアウトは“IQ”が高く、しっかりリードしてくれる。接点でしっかり体を張ってくれる良さもある。世界の強豪にも劣勢の状況を作らない。ラグビーで大事な献身的な精神を体で示してきた。彼が出た過去3大会の通算タックル数は代表歴代1位の100回。ロックでこの数字は、これまで日本がいかにボールを保持されて攻撃されていたかを表している。FWはフィジカルの強いロシアに、接点でトモのような気概を見せてほしい。

 先発SHにはキックを多用する流が入った。6日の南ア戦で、ほぼ使わなかったキックを使う意図がうかがえる。テンポを上げて速攻を展開する海人(茂野)に対し、流は適時、ボックスキック(箱に落とすようにピンポイントで狙うキック)を入れるスタイル。これにSO田村が緩急つけて試合をコントロールする。フミさんは経験を生かし、テンポをコントロールする役割を求められるだろう。

 終盤で劣勢になった場合、経験豊富な選手の存在は大きい。先発であれリザーブであれ、流れを変えるプレーをしてくれるからだ。逆に、海人や流、他のW杯初経験者も、そうしたプレーができないといけない、とあえて言っておきたい。

 ロシアには前回対戦(昨年11月、32〇27)でハイパントなどで競り合う状況を作られ苦戦した。南ア戦でも日本が徹底的にプレッシャーを受けたキック攻撃で、BK陣は精度の高いキャッチが求められる。次のアイルランド戦に向け、スコアとして50点は取ってほしい。大差勝利を期待したいが、キック戦になれば接戦の可能性もある。(2011、15年W杯代表プロップ)

 ◆畠山 健介(はたけやま・けんすけ)1985年8月2日、宮城・気仙沼市出身。34歳。仙台育英高、早大卒。ポジションは3番の右プロップ。W杯は2011、15年大会に出場し代表通算78キャップ(歴代4位)。16年には英プレミアシップのニューカッスルでプレー。国内では08~19年にサントリーに在籍。ニックネームは「ハタケ」。178センチ、115キロ。

最終更新:9/21(土) 10:27
スポーツ報知

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