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貴景勝、最速1場所12日目の大関復帰も「もう一つある」史上初の1場所復帰&Vに前進

9/20(金) 6:13配信

スポーツ報知

◆大相撲秋場所12日目 ○貴景勝(突き落とし)妙義龍●(19日・両国国技館)

 関脇・貴景勝が1場所での大関返り咲きを決めた。幕内・妙義龍を突き落としで破り、現行のカド番制度になった1969年名古屋場所以降、最速の12日目で復帰ノルマ10勝に到達。賜杯争いでも、2敗で並んでいた平幕の明生が敗れ、単独トップに浮上した。新大関だった夏場所中の右膝負傷で、一度は最短2場所の陥落。どん底からはい上がった23歳が、史上初の「1場所大関復帰&優勝」へ、また一歩近づいた。3敗で御嶽海、新入幕の剣翔ら5人が追う。

 熱狂する国技館の土俵上。貴景勝は表情ひとつ変えなかった。大関復帰にリーチをかけ臨んだ一番は、妙義龍にぶちかまして左をおっつけると、体を開いて突き落とした。1秒2の速攻で10勝到達。1場所での大関返り咲きを決め「ひとまずよかったじゃなく、1つクリアした」。一度失った大関の座を、淡々と取り戻した。

 現行のカド番制度以降、6人目(7例)の1場所復帰。12日目の10勝は、76年名古屋場所、三重ノ海の13日目を抜き過去最速だ。2敗を守り、優勝争いの単独トップにも立った。初の1場所復帰&Vの同時達成が現実味を帯びる中「一つの区切りが終わった。もう一つありますから」と、大関復帰は通過点とした。

 夏場所で右膝を負傷して以来、母校の埼玉栄高で同校相撲部・岡武聡トレーナーを中心とした膝の専門家で組んだチームと体をつくり上げた。

 迎えた秋場所。初日の取組が不安を打ち消した。大栄翔にいなされた際、けがした右足でグッと踏ん張った。「安心した」と同トレーナー。場所前に「5日目くらいまでに、一度ああいう場面が来るといいね」と話していたという。膝の状態は完璧に近かったが、本場所でどこまで耐えられるか分からない。不安を消し去る白星発進に貴景勝も「結構、耐えられました」と手応えを口にしたという。

 大きな壁をクリア。「親方はもちろん、自分の膝の状態を考えてくれて、支えてくれた。ありがたい」と、周囲の理解の上での復活に感謝した。残すは2度目の賜杯。13日目は大関・豪栄道に挑む。「残り3日。ここまで来たら、あとはやる気次第。ここ3日間で精神的なものが出る。もう一回、120%を出せたら」。大関復帰は一つの過程。夢の横綱へ、挑戦の土俵に再び上がる。(大谷 翔太)

最終更新:9/21(土) 18:49
スポーツ報知

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