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新米荷受け再開 ほっ 続く停電 電源車で復旧 千葉・JA多古町ライスセンター

9/19(木) 7:05配信

日本農業新聞

台風15号で千葉県被害 農林水267億円

 農林水産業の被害額は同日までに、約267億円に上る。県によると、水産を除く農林業では約263億円で、東日本大震災の204億円余りを超える甚大な被害。今後の被害調査でさらに拡大する見込みだ。

 農業施設などは約171億円。ビニールハウスなどの被害が大きく379ヘクタールで約147億円、ガラス室が21ヘクタールで約16億円、畜舎などが134ヘクタールで約8億円となった。

 農作物などは約84億円。被害額が大きいのは、ニンジンが約26億円、トマトが約11億円、日本梨が約8億円、水稲が約4億円など。

 千葉県のJA多古町は18日、台風15号による大規模停電で作業ができない状態となっていたライスセンター(多古町)の稼働を10日ぶりに再開した。18日も停電が続いたが、JAが電力会社に依頼して電源車を確保し、再開にこぎつけた。同日は稼働を待っていた農家らがトラックで訪れ、荷台に乗せた籾(もみ)を持ち込んだ。

 同センターに建物の被害はなかったが、停電のため9日から稼働できなかった。JAでは15日から確保した電源車を使ってセンターの稼働に問題がないか確認し、再開を決めた。

 18日は午前9時から次々と農家が訪れ、顔なじみのJA職員と会うと笑顔を見せた。職員はフォークリフトでメッシュコンテナを持ち上げ、荷受けホッパーに籾を流し込んでいた。

 町内で水稲7ヘクタールを栽培する宇井伸征さん(41)は自宅の停電が続いている。「12、13日ごろにセンターを利用しようと考えていたが、台風15号で停電していたため、再開を待っていた。稼働してほっとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 また、別の男性(70)も「センターが動いてくれないと日常の生活が戻ってこないから、本当に良かった」と再開を喜んでいた。同センターは通常、午前9時から午後6時まで営業しているが、当面時間を短縮して対応する。

 同町によると、町内の農業被害は、ビニールハウスの倒壊や牛舎の損壊などの施設被害と、施設栽培のホウレンソウやナス、露地栽培のヤマトイモやサツマイモなどの農作物被害が確認されている。畜産や酪農についても被害の調査を進めているという。「被害額は数億円単位に上るのではないか」(同町産業経済課)とみる。

最終更新:9/19(木) 7:05
日本農業新聞

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