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上総掘り足場やぐら、台風15号の暴風雨にも負けず!

9/19(木) 13:27配信

ちばとぴ!ニュース

2006年、国の重要無形民俗文化財に指定された千葉県上総地域発祥の深井戸掘り工法「上総掘りの技術」。 その技術保持者である鶴岡正幸先生(三代目井戸掘り職人)のもと、技術保持団体に指定された「上総掘り技術伝承研究会」(事務局・袖ケ浦市郷土博物館)。 重機も燃料も使わず少人数で効率よく掘れるシンプルでエコな技術は、今も世界各地で水を得るため活用されています。 その技術を守るため、ボランティアが昔ながらの掘削技術を学ぶ活動の様子をご紹介します☆彡

9月8日、千葉県内に大きな被害をもたらした台風15号。上総掘り技術伝承研究会が拠点としている袖ケ浦市郷土博物館も停電が続いていた14日、会員有志が足場やぐらの点検に出かけました。(ちばとぴ!=上総掘りチャンネル)

会員らから「足場が倒れてしまっているのでは」と心配の声があがり、訪れてみた郷土博物館。
「水のふるさと」へ向かう道の周囲は、あちこちに倒木が見られ、無残な光景が広がっていました。

◆県内各地に大きな被害が…上総掘り足場は無事か?!

掘削現場に向かう階段の手前に、大きな枝が積み重なっていて、これでは掘削道具を運び込めません。

古代人住居の左側から回れば、人が降りていけないことはないのですが、作業をするのは難しい状態です。

◆筋交いが効いているから「台風くらいじゃ倒れねえさ」

なんと、鶴岡方式の足場やぐらは無事でした!

以前、市内の農村公園で展示用足場が台風によって横倒しになってしまったことがあり、撤去作業を当会で行ったことがありましたが、指導者の鶴岡正幸先生いわく「あれは長い間動かしていなかったから」とのこと。結束部分の荒縄も弱っていたせいではないかということでした。

昔から、上総掘りの足場は台風くらいでは倒れなかった、と三代
目井戸掘り職人・談・。

鶴岡方式では4本の柱をそれほど深く埋め込むわけでもなく、そもそも上総掘りは田んぼなど湿地に足場を立てるので、決して地盤がいいわけでもありません。

それでも、筋交いがしっかり効いていれば、並大抵の衝撃では倒れることがない、ということでした。

郷土博物館の敷地内の復旧には時間がかかるかもしれませんが、当会としては引き続き掘削活動を続け、秋には竹取りや竹ヒゴ製作も予定しています。

被災された皆さん、がんばろう千葉!
君津市の久留里では、上総掘りで掘られた自噴井戸が、被災された方の飲料水や生活用水として役立っています。

上総掘り技術伝承研究会は、伝統技術の継承という形で千葉を応援していきます。

最終更新:9/19(木) 15:58
ちばとぴ!ニュース

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