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増加する大学野球人口 広がるチーム格差が課題

9/19(木) 11:10配信

Baseball Geeks

野球人口の減少に関する指摘は年々多くなっている。野球選手が減少している理由は、野球に触れる機会が減ったことや野球チームに入ることに抵抗を感じる方が増えたことが挙げられる。いずれも、文化や価値観の変化に野球界が対応できなかったことが原因にあると思われる。

一方、野球人口の問題は、幅広い年代や競技レベルで議論されるべきだが、ジュニア期などの特定の年代に限定されて議論されることが多い。そこで今回は、選手の野球継続率や、増加する大学野球人口に注目し、「野球選手数の減少」の問題を再考する。

野球を継続する選手は増えている

野球人口減少が問題視される昨今だが、実は大学野球選手数は増加している。
それはなぜなのだろうか。答えは野球継続率が上がっていることである。まず、中学生時の野球部員数を100%とした場合、中学から大学までの野球継続率は、5%(2003年)から9%(2013年)に増加した(図)。

また、高校から大学までの野球継続率は、11%(2006年)から15%(2014年)に増加した。選択肢が多様化する中、野球を継続する選手が増えたことは、一見すると朗報にも思える。しかし、野球人口の問題はそんなに単純ではない。

部員数の格差は急速に拡大

野球継続率は上がっている。一方、野球選手数の減少によって、1つの学校だけでは9人が揃わないチームも多くなっている。

中学軟式では、1チームあたりの部員数が、35人(2001年)から20人(2018年)に減少した(図)。一学年あたりの部員数は6.6人であり、特に3年生が抜けた後の新チームでは単独で試合に出場できないチームが多くなってしまうということだ。

また、高校硬式の1チームあたりの部員数は、2014年に42人で過去最大になった。その後は減少し、2019年は36人であった。

増える合同チームの背景

2001年以降、合同チームの数は指数関数的に増加しており、2018年には600チームになった(図)。人数が少ないと、仲間がいなくて面白くない、野球競技力の向上が見込めない、試合で勝利するのが難しいと感じる選手も多いのではないか。

一方で、中学硬式は少子化にも関わらず、競技人口にほとんど変化がなく実質的には増加傾向である。つまり、中学硬式は、学校部活動に不満や不安を感じている選手の受け皿になっている可能性がある。

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最終更新:9/19(木) 11:25
Baseball Geeks

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