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【特集】子どもや若者が立ち寄る一風変わった高齢者施設 神戸・長田区「はっぴーの家」仕掛け人の想い

9/19(木) 15:59配信

MBSニュース

“遠くの親戚より近くの他人”がコンセプト 阪神・淡路大震災がきっかけ

子どもから大人まで誰でも受け入れてくれるはっぴーの家。代表の首藤義敬さん(34)はある思いを込めて3年前、ここを作ったといいます。

「“遠くの親戚より近くの他人”っていうコンセプトがここにはあって、ここのことを知っている人とか、一回来てもらって良いなと思ってくれた人とかが地元問わず全国から集まるという形になってる。目的は多世代が集まるリビングがあって、そこにおじいちゃん、おばあちゃんが住めたらいいなっていうところから始まっています。」(「はっぴーの家 ろっけん」代表 首藤義敬さん)

神戸・長田区に生まれ育った首藤さん。地域の人が集まれる場所を地元に作りたいと考えたきっかけは幼少期に体験した、あの災害でした。1995年の阪神・淡路大震災は関西を中心に甚大な被害をもたらしました。ひときわはっぴーの家がある新長田駅周辺の被害は大きく、町は焼野原になりました。

その後、町はきれいになり、かつて長屋があった場所には新しいビルやマンションが立ち並びました。一見復興しているようですが、震災前から長田を見てきた首藤さんはこの町の姿に違和感を覚えたといいます。

「建物が建って町がきれいになりだしたころに『ちょっと待てよ、なんか違うぞ』っていうのを感じ出したんです。建物は建っているけど、“人のつながりがなくなっているな”っていう。復興していく中で違うなって。人のつながりとか長屋とかあった時代の方が逆によかったんじゃないかな、ということを気づきだして。そういうのを作りたいなあって。」(首藤義敬さん)

「今日は何が起きるんや」楽しそうな入居者たち

かつて長田にあった町の人同士が助け合う空気感を取り戻したいという思いで作ったという「はっぴーの家」。取材をした日もリビングには何やら大勢の大人が集まっていました。

円形の台の上で座って回る入居者のおばあちゃん。

「1周回るからこのまま座っといてくださいね。」(スタッフ)

やっているのはモデルです。地元で活動する現代アートの制作者たちが、作品の素材を集めるために入居者の3D画像を撮影しに来ていました。

「来るたびにいる人が違うじゃないですか。見てもらったらわかるけど、おじいちゃん、おばあちゃんは迷惑してないでしょう。楽しそうにしてるでしょう。『きょうは何が起きるんや』ぐらいの。」(首藤義敬さん)

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最終更新:9/19(木) 18:50
MBSニュース

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