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19年の世界ニッケル需給、供給不足幅縮小・3.5万トン-住友金属鉱山予測

9/19(木) 6:03配信

鉄鋼新聞

 住友金属鉱山は、2019年の世界のニッケル需給バランスが3万5千トンの供給不足になるとの予測をまとめた。18年は11万トンの供給不足。中国とインドネシアの含ニッケル銑鉄(NPI)の増産などから不足幅が縮小するが、4年連続の不足バランスとなる見通し。一方、前回予測(5月)比では供給側で2万トン上方修正したが、需要側は4千トンの上方修正にとどまったため、前回予測の5万1千トンの供給不足から不足幅が縮小するとみた。

 19年の世界需給は、供給量が234万トン(前年比8・3%増)、消費量が237万5千トン(同比4・6%増)と予測。供給のうち、NPI生産量は中国が56万6千トン(同比22・5%増)、インドネシアが34万トン(同比32・3%増)とみた。NPI生産量は、中国が前回予測比で4万4千トンの上方修正、インドネシアも同比1万トン上方修正した。
 需要では、世界のステンレス粗鋼生産量を5231万トン(同比3・6%増)、このうち中国の生産量を2850万トン(同比7・5%増)と想定。中国のステンレス生産量は前回予測比で約109万トン上方修正したが、中国のステンレス以外の需要やアジア・欧州地域の需要を下方修正したため、全体では前回予測比4千トンの上方修正にとどまった。一方、電池向けは前回予測(15万~16万トン)を据え置いた。
 日本国内のニッケル需給は、供給量18万3700トン(同比1・8%減)、消費量17万7500トン(同比5%減)で6200トンの供給過剰と予測。国内のステンレス粗鋼生産量は前回予測比で15万トン下方修正し、305万トン(前年比9・8%減)と想定した。
 一方、インドネシアによる来年1月からの低品位ニッケル鉱石輸出の再禁止の影響については「19年の需給には影響がない」(大山正紀ニッケル営業・原料部長)とみるが、来年以降については「中国のNPI生産は年内に駆け込みでどれだけ港湾在庫を積み増しできるかと、その港湾在庫でどれだけ食いつなげるか。また、代替候補となるフィリピンやニューカレドニアなどからどれだけ調達できるかなどにかかってくるだろう」との見方を示した。さらに「中国とインドネシアのトータルでNPI生産量がどうなるかは現時点で予測が難しいが、これから精査していきたい」と話した。

最終更新:9/19(木) 6:03
鉄鋼新聞

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