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脱ラグビー”ブーム”。W杯開幕直前に仕掛け人が誓う10年目の正直

9/19(木) 18:03配信

VICTORY

第9回大会にあたるラグビーワールドカップ*2019日本大会は、多くの日本人にとって“2度目”のW杯だ。前回大会での南アフリカ戦の大金星を契機に、ラグビーというスポーツコンテンツが広く一般に認知されるようになった。ブームの一役を担った五郎丸選手のルーティーンポーズも記憶に新しい。あれから4年。2007年の第6回大会から4大会連続で放映権を獲得している日本テレビにとっては、一過性のブームで終わらないラグビー人気を築けるかどうかの正念場となる。満を持しての自国開催直前に、日本テレビスポーツ局プロデューサーラグビー担当、渡辺卓郎氏に話を聞いた。 (*以下、W杯と表記)

自然と高まっていった社内の機運

ー渡辺さんが2009年にラグビー担当になられてから3度目のW杯となります。過去2大会と比較して、まず社内ではどのような違いがありますか?

2015年までは、日本テレビ(以下、日テレ)の番組にラグビー選手の起用を提案してもなかなか受け入れてもらえませんでした。なにせ、今大会の日本開催が発表された会場にもカメラ(ENG)を出させてもらえなかったくらい、社内の注目度が低かった。秩父宮ラグビー場のモニターに映った発表の瞬間を、私のデジカメで撮影してニュースに使ったくらいですから(笑)

前回大会の南アフリカ戦後の国内の盛り上がりをきっかけに、ラグビーのポテンシャルがようやく理解してもらえましたね。今では、「ラグビーの映像素材を使いたい」や「こんなネタや、選手がいたら使いたい」といった要望を制作側からもらえるようになりました。
結果的に、ラグビーの試合結果を放送するだけでなく、ラグビーの見どころを伝える小コーナーや、ラグビーをモチーフとした演出が加えられたりと、情報番組からバラエティまでラグビー色を強く打ち出せています。

ーそこまでには、渡辺さんの各所への働きかけが多くあったのでしょうか。

実際には、視聴率の責任を各番組のプロデューサーが担っているなかで、「ラグビー使ってくださいよ」なんてお願いは軽々しくできるものではないんです。W杯に向けてラグビーの露出を増やすことができた理由は、全社的な使命感に尽きます。「日本テレビは今年ラグビーを盛り上げる」というメッセージが今年は全社に浸透しています。

ー先日の『しゃべくり007』には、TBSのドラマ『ノーサイド・ゲーム』に出演する元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗さんがゲストとして登場しましたが、社内の理解なしにはできないことですね。

まさにそうですね。しかもあのドラマの裏番組である『行列のできる法律相談所』(以下、行列)は、昔からラグビー選手を多く起用してくれている番組。申し訳ないという気持ちがありましたが、行列のスタッフも双方の上層部も後押しをしてくれました。

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最終更新:9/19(木) 18:03
VICTORY

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