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「タビーの星」の謎の減光に新説、放り出された太陽系外衛星が原因?

9/19(木) 23:18配信

sorae 宇宙へのポータルサイト

アメリカのコロンビア大学は9月16日、不規則な明るさの変化が議論を呼んだ恒星「KIC 8462852」の謎に迫ったBrian Metzger氏らの研究成果を発表しました。研究内容は論文にまとめられ、王立天文学会月報に掲載されています。

■巨大建造物説まで登場した謎の減光現象

KIC 8462852は「はくちょう座」の方向、地球からおよそ1400光年先にある恒星です。明るさが不規則に変化することで知られており、その様子を論文で報告したTabetha Boyajian氏にちなんで「Tabby’s star(タビーの星)」や「Boyajian’s star(ボヤジアンの星)」とも呼ばれています。

タビーの星はNASAの「ケプラー」宇宙望遠鏡が系外惑星を求めて観測を実施したエリアに存在していたのですが、ケプラーによる4年間の観測期間を通して、その明るさは暗くなり続けました。それも、3年間は一定のペースで1パーセント暗くなっていったのに、最後の1年間では一気に2パーセント暗くなるという、不可解な減光を示したのです。

系外惑星が主星の手前を横切る「トランジット」現象を起こすと、主星の明るさはわずかに減りますが、系外惑星が通り過ぎてしまえば明るさはもとに戻ります。暗くなるタイミングは周期的ですし、その度合いは毎回同じくらい。トランジットを何度か観測することで系外惑星の存在を知ることができるだけでなく、そのサイズや大気の組成といった情報を得ることもできます。

しかし、タビーの星の減光はこのパターンを示しませんでした。それどころか、過去の観測データを精査したところ、タビーの星が暗くなる度合いは0.5から22パーセントの間で変動していたことがわかったのです。

主星の明るさを5分の1も暗くさせる系外惑星というのは考えにくいことから、この不可思議な減光を説明するために、「塵の雲」や「多数の彗星」などさまざまな仮説が立てられてきました。そのなかには、恒星全体を人工的に覆い隠し、放射されるエネルギーを余さず利用する巨大建造物「ダイソン球」が存在するのではないかとするものまでありました。

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最終更新:9/19(木) 23:18
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