ここから本文です

「気候危機を止めて」 世界130カ国で学生ストへ、日本も22都市で開催

9/19(木) 19:32配信

BuzzFeed Japan

各国首脳が温暖化対策などを議論する「国連気候行動サミット」を3日後に控えた9月20日、日本を含む世界130カ国以上の学生たちが、一斉に抗議活動を実施する。【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

100万人以上の若者を巻き込んだ一大ムーブメントの中心にいるのは、ストックホルム出身の16歳、グレタ・トゥーンベリ。

ノーベル平和賞にもノミネートされた彼女は、昨年8月からずっと、毎週金曜日に学校を「サボって」いる。彼女が生きる、未来のために。

「大人たちは私の未来を気にかけていない」

グレタが最初に学校をボイコットしたのは、スウェーデン総選挙を目前に控えた2018年8月のこと。

学校に行く代わりに、「気候のための学校ストライキ」と書かれたプラカードを手に、国会議事堂の前で座り込みを始めた。

行き交う大人たちに手渡した紙に書かれたメッセージは、強烈だ。

「私たち子どもは大抵、大人に『こうしろ』と言われたことはやりません。大人と同じ行動をするだけです。そしてあなたたち大人は、私の未来のことをクソほども気にかけていません。だから、私もそうします。私は、気候のために、投票日までストライキをします」

12歳になる頃には、気候変動の先にある未来に対して、強い危機感を抱いていたというグレタが目指したのは、地球温暖化などの問題から目を背け続ける“大人たち”の「目を覚ますこと」だ。

「誰も何もしないから私がやっただけです。私は政治家たちに気候変動の問題を『危機』だと認識し、優先課題として注力して取り組んでほしいんです」

「1.5℃特別報告書」が描く未来

グレタがストライキを始めた約2カ月後、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は「1.5度特別報告書」を発表した。

そこで叫ばれていたのは、気候変動による「地球環境の急速な悪化」と、直ちに各国が掲げる温暖化対策を軌道修正する必要性だ。

報告書によると、世界の平均気温は産業革命前と比べて、すでに約1℃上昇。2030~2052年までに、1.5℃に到達すると予測されている。

1.5℃上昇までに温暖化を食い止めることができなければ、豪雨や寒波、干ばつなどの異常気象や、海面上昇などによる被害が危機的な状況を迎えると考えられている。

具体的には、気温上昇を1.5℃に抑えることができれば、2℃上昇した場合よりも、海面上昇のリスクに晒される人口を約1000万人減らせると試算されている。

2℃に到達してしまった場合には、サンゴはほぼ絶滅し、植物の16%、昆虫の18%が生息域の半分以上を失うと予測されている。

だが、気候変動による異常気象が、すでに遠い未来のものではなくなっていることは、日本を襲う酷暑や豪雨などの災害からも明らかだろう。

気象庁は「気候変動監視レポート2018」において、昨年7月に西日本を襲った猛烈な豪雨や、昨夏(6~8月)の平均気温が統計開始以降でもっとも高くなった背景には、「地球温暖化の影響があった」という見解を公式発表している。

2015年に採択されたパリ協定は、気温上昇を「2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」と掲げている。

だが、このまま温暖化が進めば、パリ協定で各国が掲げた2030年までの温室効果ガス削減目標を全て達成できても、21世紀の終わりまでには3℃上昇する。

IPCCの共同議長を務めるジム・スキー教授は「本当にすぐに手を打つ必要がある。2030年に向けたパリ協定で決めた約束を各政府が果たすだけでは十分ではないと、報告書ははっきりと書いている。それでは、気温上昇を1.5℃に止めることは非常に難しくなる」と訴えている。

1/3ページ

最終更新:9/20(金) 15:57
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事