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戦争で傷ついた街に彩りを、モスルで街の壁に絵を描く若者たち

9/19(木) 16:14配信

ロイター

 かつて過激派組織「イスラム国」(IS)が支配し、破壊行為や略奪そして激しい戦闘が繰り返されたイラクの都市モスル。ISが去った後も戦闘の爪あとがあちこちに生々しく残っており、市民に暗い影を落としている。そんな人々を勇気付けようと、若い芸術家集団が立ち上がった。

 若い芸術家たちによって、戦争で荒廃した街が彩りを取り戻しつつある。

 このグループ「アート・レボリューション」は、ISが撤退後の2018年、大学生や若い芸術からによって結成された。

 「この街には破壊であふれていた。アーティストとして、この街にできることは何かと考えていた」と、メンバーのシャイマ・オマールさんは語る。「モスル出身の若い男女が集まって、このグループを結成した。モスルは希望と活気を必要としていた。特に子供たちは沈んでいた。一帯には活気がまったくなかったから。だから私たちはこうした絵を通して、街に活気と幸福を取り戻そうとした。」

 2014年6月、ISはモスルを支配下に置いた。ISは破壊と略奪の限りを尽くしたが、2017年に敗走した。

 この間、ヌーリ・モスクを含む史跡はことごとく破壊された。だがいま、かつて街を後にした人々が戻りつつある。

帰還した市民の1人は「1年半前に戻ったが、帰還したのは私ともう1人だけだった。戻っても破壊の爪あとが残っていて、今でも私たちを苦しめている。子供たちも暗い気持ちだったが、いまでは街に描かれた絵を見て、前向きな気持ちが広がっているようだ。あの絵は、新たな生活の訪れを感じさせてくれる」と話した。

 グループは現在、旧市街の最も激しい戦闘が起きた地域で、住宅の壁に新たな絵を制作中だという。

最終更新:9/19(木) 16:14
ロイター

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