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サムスンがメモリー投資を再開、西安/平澤で新規設備導入

9/19(木) 20:20配信

LIMO

 韓国サムスン電子がメモリー投資再開に向けて動き出した。2019年末から年明けにかけて、中国・西安工場の第2棟(X2)および平澤工場第2棟(P2)で製造装置を導入。他社に先がけて投資再開のスタンスを打ち出した。

西安工場で3D-NANDの新規投資

 3D-NANDを生産する西安第2工場においては、19年7月時点では月産5000枚規模のパイロットラインの構築にとどまるとみられていた。しかし、ここにきて、3万枚規模の量産ライン導入が決まり、年内に装置導入が完了する予定だ。最先端の92層世代を量産する見通しで、次期投資となる6万枚体制(装置導入時期は20年)に向けても年内に追加投資の判断を行う。

 また、平澤工場についても、20年2月からP2への装置導入を開始する。P2はまずDRAMの生産を先行させる計画で、装置導入は華城地区のDRAMラインからの移設をメーンに行っていく。導入規模についてははっきりしていないが、それほど大規模なものにならない可能性が高い。

 サムスンは19年4~6月期決算において、西安および平澤の新ファブ向け投資スケジュールについては、予定どおり行っていくとしていた。建屋完成時期はそれぞれ西安が19年末、平澤が20年内とコメントしており、公言どおり投資を実行していくかたちとなりそうだ。

韓国経済背負うサムスン電子

 メモリー市況については、NANDがようやく価格下落が止まり、10~12月期からは価格反転の兆しが出てきた。悪化していた需給バランスは改善し、供給メーカー、ユーザー双方で溜まっていた在庫水準も健全化しつつある。

 しかし、肝心の最終需要に関してはハイパースケーラーを筆頭に、完全に回復しているとは言い難い状況。スマートフォン向けも米中貿易摩擦の影響に加えて、5G端末登場に向けた買い控えなども影響し、メモリー需要に力強さはない。DRAMも各社が依然として利益を確保できていることもあって、生産調整は小幅にとどまっており、年内一杯は下落基調が続く見通しだ。

 こうした状況のなかで、今回のサムスンの投資再開の決定は、需要回復を受けてのものというより、市場シェアをより意識した投資戦略とも受け取れる。韓国経済を背負う立場にあるサムスンにとっては、他社よりも先行して設備投資を再開させることで、東芝メモリやSKハイニックスとのシェアをより一層広げたい考えだ。また、今回の西安の投資決定は、年末から64層世代の商業生産を開始する中国YMTC(長江ストレージ)に対する牽制だと指摘する声もある。

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最終更新:9/19(木) 20:50
LIMO

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