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台湾の若者、香港デモ隊にガスマスク2千個送る 「連帯が大事」

9/19(木) 17:02配信

BBC News

香港で続く反政府デモの参加者たちを、650キロ離れた台湾にいる若者が支援している。中国にとっては、まさに懸念していた事態といえる。

眼鏡をかけ、穏やかな口調で話すアレックス・コウさん(23)はここ数週間、香港の市民が普通選挙や自由を求めて抗議デモを繰り広げる様子を、インターネットで追っていた。

コウさんのような若者は、台湾では少なくない。だがコウさんは、ある点で他の多くの若者とは違う。

香港で警官隊の催涙ガスに苦慮しているデモ参加者たちにガスマスクやヘルメットを届けようと、自身が通う教会で募金の呼びかけを始めたのだ。

■「次は私たちかも」

これまでに、ガスマスクなどの物資2000個以上を香港のデモ参加者に送ったという。

「香港に行ったことはない。でも、気にかけない理由はない」と、コウさんは言う。

「キリスト教徒として、人が傷つき攻撃されているのを見ると助けるべきだと思う。台湾人として、次は私たちではないかという心配もある」

■特別区とは違うだけに

1949年の国共内戦以降、中国とは別の政治体制を敷いている台湾では、中国が統制に乗り出すとの危機感をもつ人が多い。そのため、台湾の政府も市民も、中国の関与に反対する香港のデモを強く支持している。

コウさんは、「台湾は台湾海峡によって中国から離れているが、政治的には香港のような特別行政区にはなっていない」と説明し、懸念を示す。

「中国の一部ではないだけに、侵攻されるかもかもしれない。(香港と)協力すれば強くなれる。いつか彼らの助けが必要になるかもしれない」

一方で中国は、台湾について、アメリカとともに香港デモを背後で扇動していると非難している。

中国にとって、香港と台湾の連帯は、二重に頭の痛い問題だ。

台湾が政府レベルで香港デモを支援している証拠はないが、香港の「雨傘運動」と台湾の「ひまわり学生運動」(ともに2014年)の活動家たちは互いに連絡を取り合っている。いずれの運動も、民主的な体制を中国政府が変革するとの不安から始まった。

■ともに自由を謳歌

香港と台湾の人々は、徐々にではあるが確実に、互いの運命が結びついていると考えるようになっている。

中国圏内で「自由」が試されてきた地域は、香港と台湾の2つしかない。両地域が団結することで、民主主義のための闘いがどれほど尊いかを中国の指導層に示せると考える人もいる。

ただ、コウさんは香港のデモ参加者に、非暴力に徹するよう呼びかけている。そして、平和的な方法で民主主義を手に入れた台湾の経験から学んでほしいと話す。

「デモ参加者は平和的な方法を選ぶ必要があると思う。そうすることで、香港をどんな社会にしたいか、彼ら自身で考えることにつながる。安全で平和な社会か、それとも暴力的な社会か」

(英語記事 The Taiwanese sending 2,000 gas masks to Hong Kong)

(c) BBC News

最終更新:9/19(木) 17:02
BBC News

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