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続・ドラゴンズはノーヒットノーラン投手の宝庫だった!

9/20(金) 10:11配信

CBCテレビ

蘇った45年前の歓喜

ところで、このノーヒットノーラン試合、ゲームセットの瞬間。大野投手の126球目を近本光司選手のバットがとらえた鋭いライナーはサード高橋周平選手のグラブに収まった。「3塁ライナー、捕った!」。
この懐かしい既視感。きっと同じ場面を思い出された年配のドラゴンズファンもいらっしゃるかもしれない。それは1974年(昭和49年)10月12日の中日球場(現ナゴヤ球場)、讀賣ジャイアンツの10連覇を阻止してドラゴンズが20年ぶりのリーグ優勝を決めた試合である。エース星野仙一投手が投じた一球、大洋ホエールズ山下大輔選手のバット一閃、そして3塁ライナーがサード島谷金二選手のグラブに収まった歓喜の瞬間。
「3塁ライナー、捕った!」。竜党にとって忘れられない45年前の興奮も胸に蘇った。

「予言コラム」の真相は?

このコラムのタイトルに「続」を付けたのは、ある理由がある。実は大野投手が大記録を成し遂げた前日の9月13日、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大(こうだい)投手のノーヒットノーラン達成をきっかけにドラゴンズの達成者11人についての文章を書いて、インターネットで配信していた。コラムは最後に柳裕也投手や大野雄大投手の名前を挙げた上で、こう締めくくっていた。
「ドラゴンズ12回目のノーヒットノーラン、まもなく実現かもしれない。」
“その日”はすぐ翌日に来てしまった、突然に。もちろん偶然の巡り合わせである。「神コラム」という光栄な感想もいただいたが、これは「野球の神様」がドラゴンズ論説コラムにもちょっぴり微笑んでくれたお陰であろう。

山本昌さんが「生涯のベスト」に挙げたのは、実はノーヒットノーランを達成した次のゲーム、大記録から2週間後の2006年9月30日、甲子園球場での阪神タイガース戦だった。これは「中日ドラゴンズ検定」1級でも出題されたエピソードである。このゲーム、山本昌投手は8回を投げて5安打1失点、通算190勝目となるシーズン10勝目を挙げて、チームは優勝へのマジックを9から7に減らした。それが山本昌さんにとっての「生涯ベスト」試合だと言う。
球団12人目のノーヒットノーラン投手となった大野雄大投手にとっては?
次の登板が今から楽しみである。心からの拍手でマウンドに迎えたい。

【CBCテレビ特別解説委員・北辻利寿】


※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。

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最終更新:9/20(金) 10:33
CBCテレビ

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