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“消費税の母国“フランスの複雑な軽減税率 これが日本の未来?

9/20(金) 11:16配信

MBSニュース

シリーズでお伝えしている「知っておきたい消費増税」。10月からの増税では軽減税率など新しい制度が導入され、「わかりにくい」と感じている人も少なくないとみられますが、海外では以前から複雑な軽減税率が運用されている国があります。4回目は、世界で初めて“消費税”を導入した「フランス」から増税後の日本の未来を考えます。

“フランス史上最高の発明”は今…

「フランス史上最高の発明」と称賛され、今や約160か国が導入しているのが、日本で消費税と呼ばれる『付加価値税』です。フランスの財務官僚「モーリス・ローレ」が考案し、1954年に導入されたのは、生産や流通などそれぞれの段階で生み出される価値に対して、広く薄く課税するという画期的な税の仕組みでした。しかし、時を経て今のフランス人にとって付加価値税は…

「フランス人は付加価値税をあまり理解できていないと思う。とても複雑な制度だから。」(税制に詳しいパリ第一大学のミシェル・ブヴィエ教授)

ワインは20%でチーズは5.5% チョコレートは?

フランスの消費税の標準税率は日本の2倍の20%で、軽減税率は10%、5.5%、2.1%と3段階にわかれています。税率は商品やサービスに応じてかなり細かく分類されているのです。世界に誇るフランスワインは嗜好品で健康を害する恐れがあるとして軽減されず20%課税されます。レストランやカフェでの食事は生活に楽しみや潤いを与えるものとして10%に軽減。またフランス人が大好きなチーズやパンは毎日の生活に欠かせない必需品として5.5%の課税。文化・芸術活動をサポートするためとして、映画や演劇のチケット代も5.5%です。さらに新聞は産業として守る必要があるとして最も低い2.1%の税率が適用されています。

当然それぞれ理由があって税率が設定されているように思えますが、実はそうとも限りません。その象徴が「チョコレート」です。ミルクが入ったチョコレートの税率は20%ですが、カカオの分量が多いビターチョコレートは5.5%です。ミルクチョコはそのまま食べられる加工されたお菓子として嗜好品扱いになり、逆にビターチョコは溶かして料理やお菓子作りに使うことができるため生活必需品に該当するというのです。こうした運用にパリジェンヌは…

「ミルクチョコレートとビターチョコレートは税率が同じだと思うけど違うの?」(パリ市民)
「なぜミルクチョコの方が税率が高いのかわからない。筋が通っていないわ。」(パリ市民)

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最終更新:9/25(水) 20:06
MBSニュース

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