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着実に浸透「エシカル消費」 訪日外国人増でホテル、外食など対応急ぐ

9/20(金) 17:14配信

食品新聞

「エシカル消費」が注目されている。エシカルとは英語のethic(倫理・道徳)の形容詞ethicalのこと。日本語では「倫理的な」「道徳上の」「正しい」などに訳される。消費者が社会的課題の解決を考えながら消費し、環境への負荷低減や社会貢献などを重視した商品やサービスに沿った消費形態をさすようだ。搾取しないために途上国商品を適正価格で購入するフェアトレードや、熱帯雨林で生産されるコーヒー・カカオ・バナナなどの農産物を対象に自然環境や労働環境を支える仕組みのレインフォレスト・アライアンスなどが一般的だが、ロハスやオーガニック、ヴィーガン、リサイクル、地産地消を含める考えもある。

主にヨーロッパから広まったこの概念。日本では「エシカル」という言葉の認知は低いが、エシカル商品やサービスの購入に意欲的な消費者は6割を超すというデータもある。昨年の訪日外国人は3千万人を突破し、東京オリンピック・パラリンピックが開催される来年は4千万人が予想される中で、インバウンド消費にも拍車がかかるのは必至。日本でも海外で浸透しているエシカル消費への対応は急務だ。

日本生活協同組合連合会は、今年度に前年度比105%以上を目標としてエシカル消費対応商品の取り扱いを拡大。これまでも注力してきた分野であるレインフォレスト・アライアンス認証およびRSPO認証の商品をさらに強化している。キーコーヒーはエシカル消費に着目して簡易型レギュラーコーヒーの新商品「ドリップ オン メローブレンド」を今秋から新発売。レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒーを30%以上使用している。日本ヒルスコーヒーは、NPO法人「IWCA」が支援するコーヒーをブレンドした「ヒルス ハーモニア スウーマンズコーヒーブレンドAP170g」を9月から全国発売した。「IWCA」はコーヒー生産に携わる女性の生産技術や地位向上、持続可能な社会生活の実現を目的として設立されたNPO法人。製品売上げの0.5%は「IWCA」へ寄付する。

外国人客が増えるホテルやレストラン、外食もエシカルへの対応を急いでいる。ヴィーガンやベジタリアンを対象としたメニューを積極的に開発。東京五輪以降もこの動きが定着すると見る向きもあり、食品、飲料業界でもエシカル消費に対応した取り組みを積極的に行っている。

スターバックスは、9月9日を「エシカルなコーヒーを考える日」として全国の店でアクションを実施。これまで取り組んでいる持続可能でエシカル(倫理的)なコーヒー豆の購買率99%を2018年に達成したことにちなみ、9月9日を「エシカルなコーヒーを考える日」とし、全店舗でコーヒー生産地とのつながりを感じる「99キャンペーン」を実施。このほど開店した「スターバックスリザーブロースタリー東京」でも「みんなのエシカル」と題し、多様な参加者がおのおのの想いを語らうセッションを開催した。

最終更新:9/20(金) 17:20
食品新聞

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