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ほろ酔いするが二日酔いはしない、アルコールに代わる新物質「Alcarelle」の可能性

9/20(金) 17:00配信

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「百薬の長」といわれるお酒。ストレスを吹き飛ばすために、仕事終わりに毎晩晩酌という人も多いはずだ。なかには飲み過ぎで二日酔いになってしまい、翌日の仕事がはかどらないことも少なくないだろう。

巷では適量のお酒は身体に良いということがまことしやかにささやかれているが、アルコールの影響については専門家のなかでも意見が別れており、一致した見解には至っていない。少量であれば問題がないとする意見や百害あって一利なしという意見などがある。

英インペリアル・カレッジ・ロンドンの神経精神薬理学の教授で、精神科医でもあるデビット・ナット氏はガーディアン紙の取材で、もしアルコールの安全摂取量があるとすると、それは1年間にワイングラス1杯になるだろうと指摘している。

ナット教授は、アルコール・薬物依存研究の第一人者。過去に英医薬品安全性委員会に所属し、英国精神薬理学会会長や欧州神経精神薬理学会長を務めた経験を持つ人物。精神科医として過去に多くのアルコール依存患者を診てきた経験から、アルコールの危険性を熟知している。

2007年と2010年には医学ジャーナルLancetで、アルコールはヘロインやコカインと同等の危険性を有していると唱え、大きな議論を巻き起こした。

この頃英国では、麻薬の危険性を見直す議論が起こっており、ナット教授は政府の諮問委員会に所属し、専門家としてのアドバイスを行っていた。しかし、当時の与党はナット教授らの忠告を拒否、そのことに意義を唱えたナット教授は諮問委員会から解任されてしまった。

ナット教授の主張は、一般的に手に入るアルコール飲料やタバコは、大麻やLSDより危険性が高く、これらの危険度ランクを上げるべきというものだったが、当時の英国政府はそれを認めなかった。ナット教授は、アルコールやタバコの危険性を示す研究結果が多く公表されているが、その危険性は政治的な理由で知らされずにいると批判した。

とは言いつつも、ナット教授はアルコールを完全に禁止すべきとは主張していない。自身も寝る前に少量のウィスキーを嗜み、ロンドン・イーリングにあるバーの共同経営を行っているという。

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最終更新:9/20(金) 17:00
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