ここから本文です

「いってらっしゃい」は覚悟の言葉 パンクロッカーが語る息子と震災とお弁当

9/20(金) 10:40配信

BuzzFeed Japan

パンクバンドBRAHMANとアコースティックバンドOAUのボーカル TOSHI-LOWが、『鬼弁~強面パンクロッカーの弁当奮闘記~』(ぴあ)を出した。

息子のために6年間つくり続けたお弁当を、写真と文章でまとめた愛の記録だ。

鬼神のようなライブパフォーマンスと、無骨でストイックな性格から「鬼」とも称される彼が、毎朝欠かさず子どもたちを「いってらっしゃい」の言葉で送り出す理由とは――。【BuzzFeed Japan / 神庭亮介】

この世とおさらばすることしか

――『鬼弁』には「いってらっしゃい」という言葉がよく出てきますね。

一番のキーワードですね。子どもができるまでは、人生でどれだけさよならを言って、この世からおさらばするかってことしか、考えてなかった。

まさか人を見送って、また帰りを待つ人生になるなんて思ってもなかったですけど。

人生最後になるかもしれない

――TOSHI-LOWさんは東日本大震災の復興支援活動にも積極的に取り組んでいます。震災で子どもを失った父親から「“おかえりなさい”って言えなかった事じゃない。“いってらっしゃい”って言わなかったことに後悔してる」と言われた、という本のエピソードは胸に刺さりました。

ある日、日常を失った人が一番後悔しているのは、なんであの時「いってきます」「いってらっしゃい」を言えなかったんだろうっていうこと。その話を聞いた時にグサッときて…。

それは、さよならの挨拶をできなかったっていうことなんだと思うんですよね。

――ドラマ『きのう何食べた?』の主題歌『帰り道』(OAU)の《思い出してよ おかえりの 声が聞こえた日のことを》《思い出してよ ただいまと 扉の開いた日のことを》という歌詞からも、「ただいま」「おかえり」と言える日常の尊さを感じました。

一回一回、背中を見送るってことは、さよならを言う意味もある。「いってらっしゃい」が人生最後の言葉になるかもしれないし。

だからこそ、帰ってきて「ただいま」「おかえり」が言えたら、よかったなと思えるわけで。

1/3ページ

最終更新:9/20(金) 10:40
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事