ここから本文です

作家スーザン・ソンタグ、パートナーである有名写真家にハラスメントを繰り返していた

9/20(金) 21:22配信

ELLE ONLINE

1980年代に出会いプライベートでパートナーだったスーザン・ソンタグとアニー・リーボヴィッツ。2人はソンタグが亡くなる2004年まで交際していた。でも2人の関係が円満とは言えなかったことを、今週出版されたソンタグの伝記『Sontag: Her Life and Work(原題)』が明らかにした。中ではソンタグと最初の夫フィリップ・リーフの間に生まれた息子デヴィッド・リーフがこう証言している。「優しさがなく、親切な態度が取れず、怨恨を抱いているという点でこの2人以上にひどいカップルは見たことがない」。デヴィッドはリーボヴィッツのことを好きではなかったけれど、ソンタグの態度を見かねて「『アニーにもっと優しい態度をとるか、別れるかどちらかにしなさい』と言ったのは1回だけではない」という。

この伝記によるとリーボヴィッツは家賃を始めとするソンタグの生活費、プライベートシェフやメイドにかかる費用、旅費(ちなみにファーストクラス)を全て支払っていたという。一方でソンタグは「常にリーボヴィッツを言葉で攻撃していた。『あなたは極めて頭が鈍い、極めて鈍い』と言い続けていた」とソンタグの友人リチャード・ハワードが証言している。リチャードはソンタグのその態度に嫌気がさし、彼女との友情が終わったとも語っている。

またソンタグの友人で文芸評論家のマイケル・シルバーブラットもこう証言している。「僕がこれまで会った人の中でリーボヴィッツが最も愚かな人間だと説明する義務があると思うと、ソンタグは話していた」「リーボヴィッツが隣に座っているのに『これは何もわかっていない』と話すこともあった」。またリーボヴィッツの前で他の写真家に「アメリカで興味深い写真家はあなただけだ」と言っていたこともあるという。

また周囲はソンタグとリーボヴィッツがパートナーだと見ていたけれど、ソンタグ自身はリーボヴィッツが恋人だとは周囲に認めていなかったという。「関係の初期からソンタグは、この関係から逃げ出したいと思っているような印象を周りに与えていた。不快感を公の場所で爆発させることもあった」という。伝記は彼女が自分のセクシャリティを受け入れるのに葛藤を抱えていたと示唆している。

この伝記の中ではソンタグが最初の夫で社会学者のフィリップ・リーフのゴーストライターだったことも明かされている。20世紀を代表する批評家として評価されてきたソンタグ。この伝記をきっかけに1人の人間としての彼女に改めて注目が集まりそう。
(text : Yoko Nagasaka)

最終更新:9/20(金) 21:22
ELLE ONLINE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事