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辻美優、初主演映画で強くなった使命感「まっすぐメッセージを伝えたい」:インタビュー

9/20(金) 11:30配信

MusicVoice

意識変化は歌にも

――先ほど「普通を演じることが難しかった」と話していましたが、その経験によって新たな表現方法が得られたということになろうかと思いますが、歌うという点ではどうですか?

 主題歌「アンルート」は私の所属するアーティストユニットであるelfin’が歌わせて頂きました。特に今回はその経験や意識変化が出ています。というのも、歌詞が映画の内容とリンクしていて、実際に明日香として歌えていました。いままでは、歌は自分のなかではパワーというか、力を発していろんな人に伝える、ぶつけると思っていました、でも今回はさらっと優しく伝えられて、それがこの曲でできました。

――ストレートに伝えるという話もありましたが、歌の表現方法や気持ちの伝えた方は変わったかもしれないですね。

 elfin’の曲はすべてメッセージ性が強いので、もともとメッセージは伝わりやすいと思います。だけど今回がきっかけで、より多くの方にメッセージを伝えられるように、というのは突き詰めていきたいと強く思うようになりました。

――サウンド的には、ギターは入っていますがストリングスも入って、これまでとは違う一面を見せています。

 そうです。ミディアムテンポな曲調も初めての試みでした。先ほどもお話しましたが、「アンルート」は映画とリンクした歌詞がたくさんあって、一節に<始まりはいつもすぐそばにある>というのがあって本当にその通りだなと思いました。明日香自身もそうですし、撮影が終わった後に周りの環境を見てもそう思いますし、どこに始まりがあるかは分からない。でもその始まりが知らない人はたくさんいると思うので、この曲を通してその始まりが見つけられるように、elfin’4人で精一杯に歌っていきたいと思います。

あとがき

 インタビューから数日後、都内の劇場で同映画の完成披露試写会がおこなわれた。“水”を連想させるスカイブルーの衣装で登場した辻は清々しい表情で完成の喜びを語った。

 演じる上でテーマになったのは「普通の女子大生」。彼女自身は「演じることが難しかった」と話しているが、目黒監督は「その辺を汲み取り演技してくれた」と称えた。手応えをつかむきっかけになったのは、本インタビューでも指摘した「現地に降り立ったシーン」だったという。

 役柄に特徴があればそこを際立たせることで表現することもできる。しかし特徴もない「普通」を演じるのはとても難しい。しかも彼女の場合は声で物事を伝える声優でもある。初映画で初主演ということだけではない挑戦がそこにはあった。

 当たり前のものは失われたときにそのありがたみを知る。日本では、水道の蛇口をひねれば水が出てくる。しかし、現地ではそれが普通ではなかった。普通に気づくことは難しい。しかし「普通」に光を当てたときに大切なものが見えてくる。

 今回の役柄で得たものは大きかったとも話した彼女。今後様々な表現方法でメッセージを伝えてくれるだろう。それはすでに主題歌「アンルート」そして、「マロンパティの涙の伝説」をイメージしたポストカードのデザイン画にも表れている。

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最終更新:9/20(金) 11:31
MusicVoice

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