ここから本文です

コンドーム消費量が急減、経済危機のアルゼンチン

9/20(金) 14:38配信

ロイター

 経済危機が続く南米のアルゼンチンでは、避妊具の売り上げが減少している。同国で販売されるコンドームおよびその材料はほとんどを輸入に頼っているため、通貨安から価格が高騰したためだ。公衆衛生の専門家はこうした事態が、性感染症の感染拡大を招く恐れがあると警鐘を鳴らす。

 経済危機が続く南米のアルゼンチンでは、恋人たちにとって大切な、ある道具にも節約の波が押し寄せている―それは避妊具だ。

 深刻な景気後退、急激な通貨安、さらにインフレが追い討ちをかける中、同国でコンドームや避妊薬の売り上げが減少している。

 首都ブエノスアイレスの薬局では「お客は店に来て値段を聞いては、買えない、そんなお金は払いたくないという。皆、現在の経済状況を考慮に入れている。特に避妊具や妊娠予防薬の分野では売り上げが落ち込んでいる。予防薬は8月から9月にかけて20%、一般的な避妊薬は25%下落した」と話す。

 業界関係者によると、今年に入って国内のコンドーム消費量は前年に比べて8%減少した。とりわけ経済危機が深刻化する中、直近の数カ月は25%も減少したと推計している。

 経口避妊薬の消費量も1年で6%減少し、直近では20%減少した。

 同国で販売されるコンドームとその材料の多くは、輸入に頼っている。そのため通貨安が販売価格を直撃した。年初に比べておよそ36%も値上がりしたと、メーカーは話す。

「今年は販売量にして7―8%という記録的な需要減少を目の当たりにしている。その理由は2つだ。1つは経済的要因。もう1つは、避妊の啓発キャンペーンが少ないなど、若者の間でコンドームが使われていないことが挙げられる。(コンドームメーカーの社長)」

 公衆衛生の専門家は、こうした事態が性感染症の感染拡大を招く恐れがあると話す。

 同国の非営利団体によると、政府は公立病院でコンドームの無料配布を行っているが、それを知っている市民は少ないという。

 ロイターはアルゼンチン保健省に取材を求めたが、現時点でコメントは得られていない。

最終更新:9/24(火) 14:02
ロイター

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事