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60年前の写真からよみがえる 戦後最悪の台風の記憶 当時の少女「地域のつながりが支えになった」

9/20(金) 21:04配信

中京テレビNEWS

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 約3年前に発見されたボロボロのアルバム。その中の1枚の写真が、ひとりの女性の記憶をよみがえらせました。戦後最悪の被害をもたらしたあの台風から今年で60年。写真が物語る災害に立ち向かうヒントとは?

 名古屋市千種区にあるギャラリーで保管されていたのは、60年前、愛知県警などが撮影した、伊勢湾台風の記録です。

 約3年前に発見されたアルバムは、長い年月がたちボロボロの状態に…。

 しかし、アルバムの中には、水に浸かった町を歩く女性の姿や、倒壊した建物から犠牲者を救出する様子など、737枚もの貴重な写真が鮮明に残されていました。

「(父親は)記録して残しておかなくてはと思って、しまっていてくれたと思う。父親はこのことをしまい込んで語らなかった。ものすごくつらかったんだろうね」(伊勢湾台風の記録を所有する 吉田誠さん)

 名古屋市港区の警察署に勤めていた、吉田さんの父親・宮一さんが残した1冊のアルバム。

 1959年9月26日。東海地方を中心に、死者・行方不明者あわせて5098人、戦後最悪の甚大な被害をもたらした伊勢湾台風。高潮が沿岸部などを襲い街は浸水。名古屋市港区では、20日以上水没状態となりました。

 伊勢湾台風から60年となる今年。吉田さんは、父親から受け継いだ伊勢湾台風の記録を一般の人に公開しました。

 普段は公開されていない貴重な写真。名古屋市千種区の展示会場を訪れた人たちは。

「これだけきれいに港区を全部写しているのは、写した人も苦労があったと思いまして、胸がいっぱいになった」(来場者)

 そうした中、真剣に写真を見つめる一人の女性が…。

「これ瓦が飛んでいるね…」(山本せつ子さん)

 名古屋市緑区で暮らす山本せつ子さん(74)です。山本さんは、伊勢湾台風の当時中学生2年生で、港区の入場(いりば)に住んでいたといいます。

 吉田さんが保管する写真を見ると…。

「初めてだわ。あの時は本当に…。本当に悲惨な思いをした人がいっぱいいるもんね」(山本せつ子さん)

 60年前の記憶が蘇ります。アルバムを見ていると、1枚の写真に目がとまりました。

「これが私の感じに似ているけど…。当時、髪が長かったと思うんだよね」(山本せつ子さん)

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最終更新:9/20(金) 21:04
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